HS45ⅿ/sの渡邉彩香のエース1Wがアベレージモデル⁉ 「つかまり顔がいい。ミスしても飛距離ロスもない」

今季「大東建託・いい部屋ネットレディス」で通算6勝目を挙げた渡邉彩香。ヘッドスピード45m/sを誇り、女子ツアー屈指の飛ばし屋としても知られるが、先週の「樋口久子 三菱電機レディス」からアベレージ向けのドライバーを投入していた。今週の日米共催大会「TOTOジャパンクラシック」でも引き続き使用する。
渡邉の手に握られているのは、今年9月にブリヂストンから発売された『BX2 HT』(ロフト角9.5度)。新シリーズはアスリート向けの限定モデル『B-リミテッド BX1☆(スター)ツアー』、ロースピンモデルの『BX1 LS』、直進弾道を生む『BX1 ST』、そして渡邉が使うモデルの4タイプが発売された。渡邉の現エースは『幅広いアマチュア向け。安定したつかまりと高弾道のキャリーで飛ばす』というキャッチコピーの、いわゆるアベレージゴルファー向けモデルである。

大東建託・いい部屋ネットレディスで優勝したときには『B-リミテッド B1 LS』をエースとして使用していたが、10月の「富士通レディース」では、新作の『B-リミテッド BX1☆ ツアー』が「飛距離性能としていい数字が出ていた」と、実戦で試す意味を込めて、エースと2本体制の“奇策”で臨んだ。そこから2週間後、アベレージ向けドライバーをエースに指名している。

「ほどよいつかまり方で、飛んでる感じがする」と快音を響かせてストレートに近いフェードボールを打つ。三菱電機レディスの18番パー5は、ここ数年2打目を3番ウッドで2オンを狙っていたが、3UTで打てるほど飛びを実感したという。

投入のきっかけになったのは、まずは顔である。フェードヒッターの渡邉は「構えた時につかまるように見える顔が好きなんです。オープンフェースの顔は好きではなくて…」と、上級者が好むストレートやちょいオープンの顔ではなく、フェースが閉じて見える顔を好む。アベレージ向けの1Wはまさに好みの顔といえる。

アベレージ向けを渡邉が使うとスピン量が多くなるなど不都合が出るが……。「前シリーズのB2は、スピン量が多かったんです」と実戦投入には至らなかった。それが今作は「スピン量が少なくて前に飛んでいるし、出球も上がりすぎない」という。

アベレージ向けらしくミスヒットに対しても強い。「私のミスはプッシュが多いのですが大きく曲がらない。ヒールに当たっても、飛距離ロスも少ない」といいことだらけ。アベレージ向けクラブだと球離れが早そうに感じるが、『バイティングフェース2.0』という独自技術もあってか、「弾きすぎる感触はなくて、喰いつく感じもいいです。感触よりも前にいっています」と文句のつけどころがない。

優勝時の『B-リミテッド B1 LS』は今週は自宅に置いてきていて、『BX2 HT』が海外勢と戦うための新エースといえる。

アベレージ向けのドライバーが、渡邉のメガネにかなうとは。やさしさを持ちつつ、ハードヒッターでも使いこなせるそのポテンシャルは渡邉の成績とともに期待したい。

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