チャンピオンズリーグ(CL)・リーグフェーズ第4節が4日に行われ、ユヴェントス(イタリア)とスポルティング(ポルトガル)が対戦した。
ここまで混沌と呼べるシーズンを過ごすユヴェントス。セリエA開幕3連勝と好スタートを切ったものの、以降は公式戦5戦連続ドローの後で3連敗を喫し、イゴール・トゥドール前監督はクラブを去った。だが、マッシモ・ブランビッラ暫定監督を経て、ルチアーノ・スパレッティ監督が就任すると、同期間のセリエAでは2連勝と再び調子を取り戻しており、この勢いのまま、今季のCLでの初白星を目指す。
対するスポルティングは、ここまで行われたプリメイラ・リーガ(ポルトガル1部リーグ)では8勝1分1敗と好スタートを切っており、現在はポルトに次ぐ2位に位置。CLでも、第1節でカイラト・アルマティ(カザフスタン)を4-1で破ると、第2節ではナポリ(イタリア)に1-2で敗れたものの、第3節ではマルセイユ(フランス)を2-1で下した。今節は、イタリアの強豪を相手に今季のCLでの初の連勝を狙う。
スポルティングに所属する守田英正がベンチから出番を待つ一戦は、9分にユヴェントスがファーストチャンスを作る。フランシスコ・コンセイソンからのスルーパスでウェストン・マッケニーが右サイドを抜け出し、クロスボールを送ると、ボックス左でフリーになったドゥシャン・ヴラホヴィッチがボレーシュートを放ったが、ここはGKの正面となる。
直後の12分に試合が動く。スポルティングは自陣から細かくパスを繋いで、相手守備陣を動かしながらボールを運んでいくと、最前線のフォティス・ヨアニディスがポストプレーでボールを落とし、フランシスコ・トリンコンが左へ広げる。駆け上がってきたマクシミリアーノ・アラウホが左足で強烈なシュートを突き刺し、スポルティングが先手を取った。
1点をリードしたスポルティングは直後の14分、右サイドを抜け出したゲオルギオス・バジャニディスからの折り返しを受けたトリンコンが、ボックス内から右足を振ったものの、シュートはクロスバーに嫌われる。
対するユヴェントスも、17分と18分に立て続けにヴラホヴィッチがゴールを脅かすなど、同点ゴールの匂いを漂わせる。このような状況で生まれた34分、敵陣でボールをキープしたケナン・ユルディズから、ボールを引き取ったケフラン・テュラムがボックス左へ侵入。折り返しをヴラホヴィッチがダイレクトで沈め、同点に追いついて前半を終えた。
後半に入ると、立ち上がりからユヴェントスがゴールに迫る。49分に前線でボールを収めたヴラホヴィッチが積極的に左足を振ると、50分には今度はテュラムがミドルシュートを放つ。62分にはセットプレーで好機を演出。最後はこぼれ球に反応したアンドレア・カンビアーゾが左足でミドルシュートを放ったが、スポルティングのボックス内での守備に跳ね返された。
ユヴェントスは悪くない攻撃を続けながら、逆転弾は奪うことができずに終盤へ突入。後半アディショナルタイムには、ペナルティエリア手前右寄りの位置でボールを受けたピエール・カルルが、右足でアーリークロスを上げると、ボックス内へ飛び込んだジョナサン・デイヴィッドがフリーでヘディングシュートを放ったが、ここはGKルイ・シルヴァのビッグセーブに阻まれる。直後にはフィリップ・コスティッチの放ったシュートがディフレクションしたが、ここもわずかにゴールの上へと外れた。
試合はこのままタイムアップ。ユヴェントスは新体制で今季CL初白星とはならず。スポルティングは連勝とはならなかったが、敵地で着実に勝ち点を積み上げている。守田は終盤の82分からピッチに立った。
次節、ユヴェントスは25日に敵地でボデ/グリムト(ノルウェー)と、スポルティングは26日にホームでクラブ・ブルッヘ(ベルギー)と、それぞれ対戦する。
【スコア】
ユヴェントス 1-1 スポルティング
【得点者】
0-1 12分 マクシミリアーノ・アラウホ(スポルティング)
1-1 34分 ドゥシャン・ヴラホヴィッチ(ユヴェントス)
【ハイライト動画】ユーヴェは猛攻を見せるも…
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