秋のサバイバルは佳境 ルーキー2人が圏内死守へ【女子シード動向】

3月に開幕した国内女子ツアーは、終盤戦に突入している。今週の日米共催大会「TOTOジャパンクラシック」、今季優勝者らによる最終戦「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」を含め、残りは4試合だ。女王争いがし烈さを増す一方で、来季の出場権をかけた“シード争い”も正念場を迎えている。その動向をチェックしよう。

来季のフル出場権獲得を意味するシード権は、11月20~23日に行われる「大王製紙エリエールレディス」後のメルセデス・ランキング(MR)50位までの選手に与えられる。なお51~55位の選手は、来年の第1回リランキングまでの出場枠が確保(前半戦出場権)。ただ、これはあくまで“限定的”なもので、序盤で調子が上がらないと夏場以降の出場が危うくなる。選手たちにとっては、“一流プレーヤーの証”でもある、シード権確保がやはり最優先課題だ。

先週の「樋口久子 三菱電機レディス」ではシード当落線上の選手たちが奮起。特に25歳・後藤未有の存在感が際立った。単独首位で最終日に挑み、惜しくもツアー初優勝は逃したが、5位タイに入って57.5ポイント(pt)を獲得。MR61位から54位(389.45pt)に浮上し、シード復活への望みをつないだ。

ルーキーの吉田鈴は20位タイで18ptを加算し、MR52位からボーダーラインの50位(435.71pt)に浮上。同じく新人の都玲華は34位タイで7ptを上積みし、MR48位(460.46pt)をキープした。

とはいえ、都は初日トップタイ、吉田も7位タイ発進と好位置につけていただけに、“一気に決めたかった”というのが本音だろう。シード圏内にいるとはいえ、まだまだ油断は禁物。ライバルたちも必死に上位を狙う中、ルーキーたちの真価が問われる。

なお、今季優勝者はすでに来年末までの出場権が付与されている。また、現在MR88位の稲見萌寧は、21年に開催された東京五輪銀メダルで獲得した5年間の複数年シードを今年行使したため、29年までの出場権が保証されている。

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