川﨑春花は、なぜドライバーもアイアンも古いモデルを使い続けるのか?

ショットメーカーとして知られる川﨑春花のセッティングを激写した。最新モデルではなく、過去のモデルが多いのが特徴だ。本人に理由を直撃した。

ドライバーは2020年モデルの『SIM グローレ』(10.5度)をジュニア時代から継続使用。シャフトはオーダーメイドの『イミドアンドサンズ プロト』を採用している。

「ずっと使っているので安心感があります。持ち球のドローが出やすいですし、ミスしたときは素直にミスが出るのもいいところ。いいショットもミスも感触通りの球になるというか。打感が柔らかいのも好きなんです。気に入っているので、ずっと使っています」

3Wと7Wも同じく『SIM グローレ』(15・21度)。シャフトはそれぞれ『アッタスMB-FW S』『イミドアンドサンズ プロト』を組み合わせている。

「FWは芝の上から打つクラブなので、やさしいほうがいいと思って使っています。ボールも止まりやすい? そうだと思います」

ドライバーのプロトシャフトは先調子設計で、球が上がりやすく方向性も安定するように開発されたもの。7Wのプロトシャフトは中調子寄りで、ややダウンブローに打ちやすい設計だという。

アイアンは、名器と評されたミズノの2018年モデル『ミズノプロ 719』。軟鉄鍛造で反発力が高く、ソフトな打感が特徴だ。シャフトはシンカグラファイトの『レクシア IL7・LT』を装着している。

「顔が少し大きめでやさしいので使っています。多分、つかまりやすいヘッドだと思います。打感が柔らかいのもいいですね。他のモデルをあまり打ったことがないので比較は難しいですが、ミスヒットには強いかもしれません」

ちなみに、『レクシア IL7・LT』シャフトは高弾性カーボンを採用し、高い打ち出しと方向安定性を両立したモデルだ。

パターは『オデッセイ Ai-ONE MILLED SIX T CH』。2023年モデルで、削り出しパターのようなソリッドな打感を求めるプレーヤー向けに、6-4チタンインサートを搭載している。2023年後半の試合でこのパターに替えてから使い続けており、相当な信頼感がうかがえる。

ジュニア時代から気に入ったモデルを使い続ける川﨑の姿勢こそ、クラブ選びにおいて大切な考え方といえるだろう。

【川﨑春花のクラブセッティング】
1W:SIMグローレ(10.5度/イミドアンドサンズプロト)
3W:SIMグローレ(15度/アッタスMB-FW S)
7W:SIMグローレ(21度/イミドアンドサンズプロト)
5・6U:スリクソンZX MK II(25・28度/スピーダー TRハイブリット 75S)
6I~PW:ミズノ ミズノプロ 719(レクシアIL7・LT)
48・52・58度:JAWS RAW(48度/レクシアIL7・LT、52・58度/N.S.PRO 850GH neo R)
PT:オデッセイ Ai-ONE MILLED SIX T CH
BALL:ブリヂストン ツアー B X

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