エル・クラシコ敗戦のバルサ…かつての“宿敵”がイニゴ・マルティネス退団の影響を指摘

 かつてレアル・マドリードで活躍した元ドイツ代表MFトニ・クロース氏が、古巣の勝利に終わったエル・クラシコについて言及した。29日、スペイン紙『マルカ』がコメントを伝えている。

 ラ・リーガ第10節が現地時間26日に行われ、レアル・マドリードとバルセロナが対戦した。今シーズン最初のエル・クラシコはレアル・マドリードが本拠地『サンティアゴ・ベルナベウ』の声援を背に序盤から主導権を握り、22分にキリアン・エンバペのゴールで先制。38分にフェルミン・ロペスがネットを揺らしてバルセロナが一矢報いるも、43分にジュード・ベリンガムが決勝点を叩き込み、2-1でレアル・マドリードが勝利した。

 スコアこそ1点差だったものの、内容面ではレアル・マドリードがバルセロナを圧倒。特に前半はゴールシーン以外にも多くのチャンスを作り、元ポーランド代表GKヴォイチェフ・シュチェスニーの好セーブがなければさらに得点を重ねていたかもしれない。後半は守備的な戦い方にシフトしたものの、バルセロナに決定機は作らせなかった。

 現役時代にレアル・マドリードで公式戦通算465試合に出場したクロース氏は、かつての“宿敵”の課題として最終ラインを挙げつつ、昨シーズンの国内3冠達成に大きく貢献しながらも今夏にアル・ナスルへ移籍したスペイン代表DFイニゴ・マルティネス不在の影響を次のように指摘した。

「イニゴ・マルティネスの重要性については常に話してきた。昨シーズンのバルセロナのセンターバック(CB)の中で彼は自陣からの展開が最も上手だった。スピードは最速ではないが、優れたボール奪取能力と配球能力を兼ね備えていた。エル・クラシコではレアル・マドリードがプレスをかけた際に彼の不在が顕著に表れた場面があった。代役を確保せず、バルセロナは彼の不在を痛感しているだろう」

 また、ウルグアイ代表DFロナルド・アラウホではなくスペイン代表DFエリック・ガルシアをCBで先発起用した采配を問題視。「なぜエリックがプレーしたのか理解できない。アラウホには高い位置でプレスをかけるのに適したフィジカル能力が備わっている。あの相手とプレースタイルに対しては理想的な選手だったはずだ。エンバペとヴィニシウスに追いつける選手が必要であり、アラウホにはそれができると思っている」と持論を展開している。

【ハイライト動画】レアルが宿敵バルサとのエル・クラシコ制す!

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