直近9戦で6人目の退場者…チェルシーFWデラップ、復帰戦は26分でピッチを後に

 チェルシーを率いるエンツォ・マレスカ監督が、イングランド人FWリアム・デラップへの苦言を呈した。29日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が伝えている。

 カラバオ・カップ4回戦が29日に行われ、チェルシーはウルヴァーハンプトンと対戦。前半にアンドレイ・サントス、タイリーク・ジョージ、エステヴァンのゴールで3点をリードすると、後半には2失点を喫して、89分にジェイミー・バイノー・ギテンスが驚きのゴールを決めた直後にも失点したものの、逃げ切りに成功して4-3で勝利して準々決勝へと駒を進めた。

 今夏にチェルシーに加入したデラップは、8月30日に行われた第3節フルアム戦(○2-0)でハムストリングを負傷したことにより、離脱を余儀なくされていたなか、この試合で待望のベンチ入りを果たし、60分から途中出場して復帰した。しかし、79分に相手選手との小競り合いからイエローカードを貰うと、86分には空中戦の競り合いの時に肘を振ったことで2枚目のイエローカードを貰い、退場となった。

 この結果、直近の公式戦9試合で監督を含めて6試合でレッドカードが提示されているチェルシー。試合後、復帰戦ながらわずか26分ほどで退場となったデラップについて聞かれたマレスカ監督は「全く不必要で、非常に愚かなレッドカードだった」とこれまでは決定機阻止などで退場となっていた選手たちを擁護する姿勢も見せていた同監督だが、今回の退場にははっきりと苦言を呈している。

「当然の報いだ。愚かなファウルで、あれは避けられるものだった。レッドカードを全面的に受け入れている。イエローカードを受けた後、彼には4、5回は落ち着けと言った。しかし、リアムはピッチ内では自分のためにプレーするタイプの選手で、周りの声に耳を傾けるのが苦手だ。今日のようなレッドカードが出たことは恥ずべきことだ。7分間で2枚も出たことは恥ずべきことで、どちらも避けられたはずだった」

 なお、約2カ月ぶりに戦列復帰を果たしたデラップは退場となったことで、次戦の11月1日に敵地で行われるプレミアリーグ第10節のトッテナム・ホットスパー戦を出場停止で欠場することが決まっている。

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