ブレーメンで活躍するU21独代表GK長田澪、将来日本代表入りの可能性も「懸念材料の一つは…」

 ブレーメンに所属するU-21ドイツ代表GK長田澪(ミオ・バックハウス)が、ドイツメディア『シュポルト・ビルト』のインタビューを通して、将来の日本代表入りの可能性について語った。同インタビューの様子を、『OneFootball』が伝えている。

 長田は2004年4月16日生まれの現在21歳。日本人の母とドイツ人の父の間で、ノルトライン・ヴェストファーレン州メンヒェングラートバッハで産声を上げたが、幼少期は日本で過ごしており、川崎フロンターレの育成組織やU-15日本代表でもプレーした経歴を持つ。その後、生まれ故郷のドイツへ戻ると、アレマニア・アーヘンを経てブレーメンのアカデミーに加入した。

 2023年夏にはフォレンダムへレンタル移籍し、正GKとしてエールディヴィジで全34試合中33試合のゴールマウスを守ると、昨季はドイツ人GKミヒャエル・ツェッテラーの控えに甘んじていたが、同選手がフランクフルトへ移籍して迎えた今季は、開幕戦からブレーメンの正守護神に君臨。ドイツ人名の「ミオ・バックハウス」として、ここまで行われたブンデスリーガでは、肩のケガの影響で2試合を欠場したものの、残る6試合に出場している。

 今季は記念すべきブンデスリーガデビューを飾っただけでなく、9月にはU-21ドイツ代表に初選出。10月シリーズはケガの影響で選外となったが、9月シリーズでは背番号「1」を託されて2試合に出場するなど、現在は同チームの正守護神として期待を寄せられている。

 長田はドイツ代表としては未だにA代表デビューしていないため、日本代表でのプレーも可能だ。過去にはドイツメディア『キッカー』を通して、「僕にとって簡単な決断ではない」と語るなど、長田の将来のA代表チーム選択には大きな注目が集まっている。

 そんな長田が今回、『シュポルト・ビルト』のインタビューを通して、日本代表入りをした場合の懸念事項を口にした。チームメイトの日本代表DF菅原由勢の動きを見てもわかるように、長田は「日本代表選手にとって、長距離移動は特に懸念材料の一つです」と口にする。「代表の試合がある度に、あんなにも遠くまで飛行機で移動し、試合が終わってから数日後には、所属クラブで最高のパフォーマンスを発揮しなければなりません。それは決して簡単なことではありません」と言葉を続け、長距離以上が決断を下す上での懸念事項となり得ることを示唆した。

 仮に長田が日本代表入りを決断した場合、現在のパフォーマンスを維持したならば、早ければ来年夏に北中米3カ国での共催を控えたFIFAワールドカップ26でのメンバー入りの可能性も0ではない。だが、長田は「熟考した上で決断をしたいですし、その決断に納得ができないならば、断るつもりです」と、目の前のW杯出場よりも、自らのキャリアを冷静に見据えて、代表チームを選択するとの考えを明らかにした。

【ハイライト動画】GK長田澪が今季2度目のクリーンシート!

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