JPDA(一般社団法人日本プロドラコン協会)所属のドラコンプロ・嘉数舞美は、身長162cmながら最長337ヤードを記録する飛ばし屋だ。その独特なドライバースペックをレポートする。
嘉数が現在使用しているのは、ダンロップの『スリクソン ZXi TR』ヘッドに『ベンタスTR レッド 5R』シャフトという組み合わせだ。練習時の弾道データを見てみると、飛距離294ヤード、スピン量1670回転、打ち出し角14度、ヘッドスピード46m/s、初速66m/sを記録している。290ヤード超えの記録だが、なぜフレックスRを使用しているのだろうか。
「昔は6Sなども使っていましたが、ドラコンでは少し軟らかく、軽くしてスピード感を出せるようにしています。シャフトを軟らかくすると当たり負けしそうと言われますが、それはないと思います。硬いシャフトの方が球の打ち分けはしやすいですが、持ち球のドローで飛ばすだけなら、フレックスや重量を落としてもいい。その方が楽に振れるんです」
嘉数のクラブで面白いのは、ヘッドのウェイトを軽くしている点だ。通常『スリクソン ZXi TR』のウェイトは、ヒール側10g、トゥ側4gが装着されている。
「それをヒール側8g、トゥ側2gに変更して、ヘッドを軽くしています。これ以上シャフトを軽くすると、球が吹けてしまって前に飛ばなかったので、ヘッドを軽くしてスピード感を出しているんです。ヘッドを軽くする方が球を押せて、初速が落ちませんでした」
こだわりのシャフトは先中調子をチョイス。「いまは『ベンタスTR レッド 5R』を使っています。私は先中調子のモデルが合いますね。手元調子だとタイミングが合わないんです。右にすっぽ抜けやすい。振った時の感覚が良かったものが、先中調子でした」
独特なクラブセッティングを披露してくれた嘉数。やはりドラコン女子のスペックは見るだけで面白い。
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人気シャフトを調査。関連記事『飛ばない原因はヘッドでなくシャフト? 最新ドライバーシャフト32本を徹底分類!』を読めば、その秘密がわかる。
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