 
					海外メジャー「全英オープン」を主催するR&Aが、2027年の全英オープン開催に向けて、セント・アンドリュース・オールドコースの改造を発表した。工事は来週から開始される。
			R&Aのチーフエグゼクティブであるマーク・ダーボン氏は「セントアンドリュース・リンクス・トラストと協力し、マッケンジー&エバート社に、オールドコースの挑戦性を強化、回復するために改造を依頼した。この改修工事は、オールドコースが今後も進化を続け、世界トップクラスのゴルファーに挑戦し続けると同時に、世界中から訪れるゴルファーの体験を向上させる上でとても重要だと確信している」と話した。
改造に踏み切った理由の1つには2022年に同コースで開催された全英オープンでキャメロン・スミス(オーストラリア)が通算20アンダーで勝利したが、そのスコアはすべてのメジャー大会で、パーに対して最少スコアタイを記録したことも影響している。
今回の改造では5番、6番、7番、10番、11番、16番の6ホールの距離が伸ばされ、22年大会の7313ヤード(パー72)から132ヤード長くなり、7445ヤード(パー72)となった。また、バンカーの位置変更などもあり、2015年以降でもっとも大きな変更になるという。
特に改造が施されたのは16番パー4。ティショットのランディングエリアにある有名なプリンシパルズノーズとディーコンサイムバンカーの左側にプレーイングエリアが拡張され、さらに2つのバンカーが追加された。加えて、2番パー4のフェアウェイ右側にあるバンカーはティから奥へ、さらに左側へと移動。6番、9番、10番にも新しいバンカーが設けられ、トップ選手のプレーに大きな影響を与える要素となっている。
セント・アンドリュース・リンクス・トラストの最高経営責任者、ニール・コールソン氏は、「各世代がオールドコースの形成に貢献しており、この改造は長い伝統を引き継ぐもの。また時間の経過で微妙に変化したオールドコースの特徴も復元し、さらに洗練されたコースになる」とコメントした。(文・武川玲子=米国在住)
 
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