正確なセカンドショットに定評のある吉田鈴。やさしさを求めたセッティングを組んでいるというが、その詳細をレポートしたい。
吉田が重視するのは、4日間のトーナメントを安定して戦い抜けるクラブ。「全体的に“つかまりやすさ”や“やさしさ”を重視しています」と語る。
ドライバーは『ELYTE ◆◆◆ TD』(9度)に『スピーダーNX バイオレット 40S』を挿している。開幕から変更していない組み合わせだ。
「ヘッドはつかまりの良さが気に入っていて、継続して使っています。シャフトはアマチュア時代から『ベンタス』を使っていました。以前は『ベンタス レッド』でしたが、体力が少し落ちてきたときに振りづらさを感じ、『スピーダーNX バイオレット』に変更しました。目的はより簡単につかまえられるようにすること。今のシャフトは走り感があって、楽につかまります。40Sにしたことで、しなりも感じやすくなりました」
FWは3・5・7Wを採用。ドライバーよりしっかりした5Sの『ベンタス レッド』を使用している。
最近の変更点は6Uを加えたこと。「日本女子オープン」での深いラフに5Iでは対応しきれなかった経験がきっかけだ。
「6Uの方が簡単なので入れてみたところ、すごく楽で、すぐに慣れました。このまま継続して使っていこうと思っています。ヘッドは『パラダイム』で、やさしくボールが上がってくれるところが気に入っています」
アイアンは、少しやさしめの『X フォージド スター』を使用。「以前は少しハードな『X フォージド』でしたが、寒い日や疲労が溜まってきたときに、このモデルの方がミスをカバーしてくれると感じています。ボールが上がりやすく、打点も広くて安心感があります。ただ、ヘッドが大きい分、ラフからの抜けは以前の方が良かったですね」。
アイアンシャフトは以前から『N.S.PRO 850GH S』を使い続けている。「カーボンシャフトも試しましたが、少し暴れる感覚がありました。このスチールシャフトの、少し遅れてくるようなしなり感が自分には合っています」
4日間を戦い抜くために。吉田はスコアメイクをトータルで考えたクラブセッティングを組んでいる。ギア選びの鍵は“やさしさ”にあるのだろう。
【吉田鈴のクラブセッティング】
1W:キャロウェイ ELYTE◆◆◆TD(9度/スピーダーNX バイオレット40S)
3・5W:キャロウェイ ELYTE(15・18度/ベンタスレッド 5S)
7W:キャロウェイ ELYTE(21度/ベンタスレッド 6S)
5U:キャロウェイ パラダイム(24度/ダイヤモンドスピーダー HB 7S)
6U:キャロウェイ パラダイム Ai SMOKE(27度/ダイヤモンドスピーダー HB 7S)
6I~PW:キャロウェイ Xフォージド STAR(N.S.PRO 850 GH S)
50・58度:キャロウェイ OPUS(N.S.PRO 850 GH S)
PT:オデッセイ Ai-ONE ジラフビーム #7
BALL:キャロウェイ クロムツアーX
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河本のギアを調査。関連記事『“ギア女子”河本結 アイアンの鉛の貼り方は番手ごとで全然違う! 58度だけシャフトが『モーダス3』の理由とは?】』を読めば、その秘密がわかる。
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