季節も秋になり、国内男子ツアーは終盤戦を迎える。その今季第23戦目となる「ダンロップフェニックストーナメント」は11月20日から4日間の日程で行われる。それに先がけ、27日に宮崎・フェニックス・シーガイア・リゾート内で記者会見が開かれた。
会見には、昨年から名誉トーナメントアドバイザーを務める国内ツアー通算51勝の青木功、フェニックス・シーガイア・リゾート取締役副社長の片桐孝一氏、宮崎市観光協会常務理事兼事務局長の長田将明氏、同大会トーナメントディレクターの中森一将氏、フェニックス・シーガイア・リゾートフェニックスカントリークラブ総支配人の白濵孝浩氏が登壇した。
この大会には毎年、多くの海外選手が出場しているが、今年もディフェンディングチャンピオンで大会史上6人目の連覇に挑むマックス・マクグリービー(米国)を筆頭に、昨年の米ツアー「ザ・アメリカンエキスプレス」でフィル・ミケルソン以来33年ぶりとなるアマチュア優勝を飾った21歳のニック・ダンラップ(米国)が名を連ねる。
また、米下部のコーン・フェリーツアーで今季2勝を挙げ、来季の米ツアー出場権獲得を決めたニール・シプリーや、デービス・ショア、カーソン・バッカの米国勢3人も参戦予定。さらに、今季のDPワールド(欧州)ツアーでツアー初優勝飾ったアレハンドロ・デル・レイ(スペイン)もプレーする。
さらに会見では、2014年大会覇者の松山英樹の出場にも触れられた。中森氏は「一応、出場の方向で最終調整中ということでお話をいただいております」と言及。出場が決まれば3年連続11回目となり、日本でのプレーは10月12日に終了した日本開催の米ツアー「ベイカレントクラシック Presented by LEXUS」以来となる。
今シーズンの松山は、米ツアー開幕戦の「ザ・セントリー」を制して以降、同ツアーではトップ10入りなくシーズンを終えた。今季自身として2度目のトップ10入りとなったのは、先週の欧州男子ツアー「ジェネシス選手権」の7位。青木は「今年の松山は初戦で勝ってからずっと悪いのはなんでなんだろうって俺も不思議に思っている。だからここで運気を上げて来年につなげてほしい」と期待を込める。
松山は2011年にアマチュアとしてこの大会に初出場し、43位タイでフィニッシュ。翌12年大会もアマとして出場し、2位に入る快進撃を見せた。これまで10回の出場のなかで、トップ10を逃したのは11年大会を含めてわずか2回のみと、抜群の相性を誇る舞台。今大会でも好感触を得て、来季へつながる材料を持ち帰りたいところだ。
昨年は、優勝したマクグリービーを7打差で追う位置から最終日に挑んだが、2位でフィニッシュした。初日から上位をキープし、最終日には優勝争いを繰り広げた4日間は、日本のファンを大いに沸かせた。今年もそのような熱戦が見られることに期待したい。なお、国内ツアーメンバー出場者については、後日決定する。(文・高木彩音)
【松山英樹のダンロップフェニックス成績】
11年:43位タイ※アマ
12年:2位※アマ
13年:6位タイ
14年:優勝
15年:2位タイ
17年:5位
18年:44位
19年:8位タイ
23年:10位タイ
24年:2位タイ
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