「WRX STI」復活か!? スバル“謎のSTIコンセプト”世界初公開へ! 伝説のスポーツセダン再来に期待高まるぞ

スバルが「ジャパンモビリティショー2025」で内燃機関を搭載する新たな「STIコンセプトカー」を世界初公開すると発表し、ファン待望の「WRX STI」復活への期待が高まっていますが、はたしてどうなのでしょうか?

ラリーの血統!「WRX STI」とは何だったのか

 スバルは2025年10月15日、間もなく始まる「ジャパンモビリティショー2025(JMS2025)」において、内燃機関を搭載する「Performance-B STI concept(以下、パフォーマンスBコンセプト)」を世界初公開すると発表しました。

 同時に、バッテリーEVをベースとした「Performance-E STI concept」も発表され、スバルは電動化と内燃機関の両輪でパフォーマンスを追求する姿勢を示しました。

 この発表を受け、スポーツカーファンの間ではパフォーマンスBコンセプトが「WRX STI」の復活ではないかと大きな話題になっています。

 WRX STIは、スバルが誇る高性能スポーツセダンのフラッグシップモデルです。名称は、WRC(世界ラリー選手権)の「WR」とレオーネのスポーツグレード「RX」、そしてモータースポーツ部門「スバルテクニカインターナショナル(STI)」を組み合わせたものです。

 初代インプレッサWRXは1992年に登場し、1994年1月にSTIバージョンが追加されました。WRCでの活躍は目覚ましく、1995年から3年連続でマニュファクチャラーズ・タイトルを獲得してスバルの名を世界に轟かせました。

 2代目は2000年に登場し、「丸目」「涙目」「鷹目」と呼ばれる3つの顔を持つ世代として知られます。3代目は2007年からで、当初はラリーでの運動性能を重視したハッチバック(GRB型)が登場し、後にセダン(GVB型)を追加。

 そして4代目(VAB型)は2014年に登場。この代からインプレッサの名が外れ、「WRX STI」という独立車種となりました。しかし、世界的な燃費規制であるCAFE(企業平均燃費)規制の強化や電動化対応の遅れなどから、2019年に日本国内で受注を終了。

 2022年には北米市場でも次期型の開発中止が発表され、多くのファンを落胆させました。

“最後のEJ20” 最終モデルの中身とは?

 日本国内最後のWRX STIとなったVAB型。その最終モデル「EJ20 Final Edition」は、初代から日本のSTIモデルに搭載され続けてきた名機「EJ20」型水平対向4気筒ターボの掉尾を飾る、まさに集大成でした。

 ボディサイズは全長4595mm×全幅1795mm×全高1475mm。エクステリアはスバルのデザインモチーフであるヘキサゴングリルを中心に、「ワイド&ロー」を強調した精悍なスタイルで、大型リアスポイラーもWRX STIの象徴です。

 インテリアはブラック基調で、STIのテーマカラーであるチェリーレッドを随所に配した仕立て。Final Editionの「フルパッケージ」には、モータースポーツのノウハウを活かしたレカロ製専用フロントシートを装備しました。

 心臓部のEJ20は最高出力308馬力、最大トルク43.0kgf・mを発生。Final Editionではピストンやコンロッドなど回転部品の重量公差を厳密に管理し、精密なバランス取りによって滑らかな吹け上がりと鋭いレスポンスを実現しています。

 トランスミッションは6速MTのみ。駆動方式はもちろんスバル伝統のシンメトリカルAWDで、センターデフの差動制限力を任意に調整できるマルチモードDCCD(ドライバーズコントロールセンターデフ)も標準で搭載します。

 足まわりにはビルシュタイン製ダンパーやブレンボ製ブレーキなど一級品を備え、Final EditionではSTIのイメージカラーであるゴールド塗装のBBS製19インチ鍛造アルミホイールを装着。価格は「EJ20 Final Edition」が452万1,000円、「フルパッケージ」が485万1,000円でした。

 ジャパンモビリティショー2025で発表される「パフォーマンスBコンセプト」は、スバル伝統の水平対向ターボエンジンとシンメトリカルAWDを搭載することが明言されています。

 電動モデルが「E」を名乗るのに対し、あえて「B」と名付けられたこのモデルが、スバルの伝統である “ボクサー(水平対向)エンジン” の復活を示すのでしょうか。ジャパンモビリティショー2025の開幕を心待ちにしましょう。

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