片野貫一朗が人生初のホールインワン 記念ボールの行方にほっこり

<アジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権 3日目◇25日◇エミレーツGC(アラブ首長国連邦)◇7289ヤード・パー72>

トータル8アンダー・8位タイで3日目を終えた片野貫一朗(エリム・クリスチャン・カレッジ)が、11番でホールインワンを達成した。
実測159ヤード。自身の8番アイアンの飛距離はキャリーで163ヤードほど。アゲンストの中で距離はぴったりと読んだ。

「打った瞬間、いいなと思った」。そんなボールはカップ手前に着弾し、そのまま転がってカップイン。アップダウンの少ないコースだからこそ、カップインの瞬間をしっかりと見届けることができ、同組の選手たちとハイタッチを交わしてよろこびを分かち合った。

自身初となるホールインワンを大舞台で成し遂げた片野。記念にボールを取っておくのかと思いきや、「考えてなかったです(笑)」と、観戦していた子どもにそのボールをプレゼントした。受け取った子どもはそのボールを大事そうに抱え、満面の笑み。現地のカメラマンがその瞬間を映像に収めると、コース全体が笑顔に包まれた。

人生初のエースもすぐに気持ちを切り替え、次のティグラウンドでは「いつも通り」のプレーを心がけた。その後、13番でバーディを奪うも、14番でボギー。以降はパーを重ねてホールアウトした。「ホールインワンがあったのは良かったですが、上がり5ホールはもったいないプレーでした」と振り返る表情には、うれしさと悔しさが入り混じっていた。

一方、長﨑大星(勇志国際高)がトータル17アンダーまでスコアを伸ばし、単独首位に立っている。片野とは同い年で面識もあり、ニュージーランド留学中の片野にとって、ドバイで久しぶりの再会となった。同世代のライバルが首位に立つなか、「勝ちたい気持ちはめちゃくちゃあります」と、仲間の活躍に刺激を受けながらも強い闘志をのぞかせる。

2日連続で「68」をマークし、初出場ながら上位をキープしている。「伸ばせるだけ伸ばして、その分、全力でベストを尽くしたい」と、最終日に向けて意気込んだ。(文・齊藤啓介)

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