韓国の17歳飛ばし屋が仰天の2オン ドラディスも300ヤード超連発でトップ快走中 「圧倒的に強い選手になりたい」

<NOBUTA GROUP マスターズGC レディース 3日目◇25日◇マスターズゴルフ倶楽部(兵庫県)◇6562ヤード・パー72>

韓国の17歳のアマチュア、オ・スミンが3日目までの平均ドライビングディスタンスで275.667ヤードを記録し、トップに立っている。硬さXのシャフトを操り、173センチのスリムな体から繰り出されるドライバーショットは強烈。2日目には計測ホールの12番パー5で2位の穴井詩に15ヤード差をつける302ヤードをかっ飛ばしていた。
その12番で、この日はさらに強烈な2オンが生まれた。ティショットを左に曲げ、ボールは木でセパレートされた17番パー3の方向へ飛び、17番のティイングエリアから見てグリーン手前の花道となるフェアウェイに着弾した。ボールが横切ったホールの境にはOBの白杭はなく、計測対象となった飛距離は驚異の306ヤード。それだけでもびっくりだが、さらにそこからピンまで約220ヤードを7番ウッドで打ち、2オン成功だ。しかも、ピンそば3メートルにつける驚弾2連発だった。

「前方に大きな木があったけど、その上を狙って打ちました。実は寝違えたみたいで、朝に起きたときに首が痛くて、きょうは欲を出さずに、一生懸命にやることだけを考えた」

9月に17歳になったばかりの飛ばし屋は事もなげに振り返ったが、同じ組で回った河本結は「ホント、すごい。マン飛びでした」とただただ驚くばかり。イーグルは惜しくも逃したが、そこから4連続バーディを奪い、トータル6アンダーで14位タイに浮上。最終日は2打差の4位にいる15歳のリュウ・ユジ(中国)を追いかけ、ベストアマを目指す。

韓国のナショナルチームに昨年選ばれ、クィーンシリキットカップで個人・団体の2冠に輝き、韓国ジュニア、韓国女子アマなどタイトルを総なめにしている。次代のスター候補生は「飛距離を出すには強く打つこと。ヘッドスピードを上げることを意識していている」と飛ばしの極意を披露。現在のヘッドスピードは102~103マイル(約46m/s)というから、男子のハードヒッターの領域だ。

日本ツアーは5月の「ワールドレディスサロンパスカップ」に続いて2試合目。サロンパスでも4日間の平均ドライビングディスタンスは256.750ヤードで3位になった。「飛距離も武器だけど、アイアンショットも得意です」。将来の夢は米ツアーで活躍すること。高校3年生となる来年に即、米ツアーに挑戦するという。

「目標とする選手は特にいません。圧倒的に強い選手になりたいです」。その資質は十分すぎるほど持っている。(文・臼杵孝志)

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