ドルトムントが劇的白星! ゴール期待値「2.22」も無得点で後半AT突入、最後はバイアーが均衡破る

 ブンデスリーガ第8節が25日に行われ、ドルトムントとケルンが対戦した。

 ここまで4勝2分1敗の成績を残し、上位争いに身を置くドルトムント。現在はブンデスリーガで2試合続けて白星に見放されている中、今節は本拠地『ジグナル・イドゥナ・パルク』に、ここまで3勝2分2敗と、1部復帰1年目ながら上々の成績を残すケルンをホームに迎えた。

 試合は立ち上がりの3分、ケルンが敵陣でドルトムントのビルドアップを引っ掛けたところから、サイード・エル・マラが左足フィニッシュまで持ち込んだものの、仕留めることはできない。以降はドルトムントが主導権を握り、カリム・アデイェミらがゴールを脅かす場面を作ったが、前半のうちにスコアは動かず、スコアレスでハーフタイムに突入した。

 後半に入っても試合の様相は大きくは変わらず、53分にはドルトムントにビッグチャンスが到来。ペナルティエリア手前で顔を上げたフェリックス・ヌメチャの浮き球パスから、アデイェミが胸で落とし、最後はセール・ギラシがボレーシュートを放つ。決まったかに思われたが、ここはケルンのGKマルヴィン・シュヴェーベが立ちはだかった。

 以降もドルトムントが怒涛の攻撃を続け、ヌメチャは幾度となくフィニッシュのシーンに絡んだものの、スコアレスのまま終盤に突入。85分にはケルンが交代枠を使い切った状況下で、ティモ・ヒューバースが負傷のためプレー続行不可能となり、ケルンは10人で戦うこととなる。

 数的優位となったドルトムントは猛攻を続け、90分にはボックス手前からユリアン・ブラントがミドルシュートを放つと、相手に当たってディフレクションしたボールは枠を捉えたものの、GKシュヴェーベがビッグセーブ。後半アディショナルタイムには、ブラントとの連携から中央を破ったマクシミリアン・バイアーが右足を振ったが、シュートに威力はなく、GKシュヴェーベにキャッチされた。

 だが、試合はこのままでは終わらなかった。90+6分、ユリアン・リエルソンの蹴った右コーナーキック跳ね返されたものの、セカンドボールをニコ・シュロッターベックが頭で繋ぐと、ファビオ・シルヴァがボレーシュート。ここもブロックされたが、こぼれ球に反応したバイアーが右足を振り抜くと、ディフレクションした一撃はエリック・マルテルの股下を抜けてゴールに吸い込まれ、ドルトムントが最後の最後でゴールをこじ開けた。

 試合はこのままタイムアップ。ドルトムントは90分間で計30本ものシュートを放ち、ゴール期待値は「2.22」となった中で、最後までこじ開けられないシナリオも頭をよぎったが、最後の最後でバイアーが得点を奪い、ブンデスリーガ3試合ぶりの白星を手にした。

 この後、両チームはミッドウィークにDFBポカール2回戦の戦いを控えている。ドルトムントは28日に敵地で堂安律が所属するフランクフルトと、ケルンは29日にホームでバイエルンと、それぞれ対戦する。

【スコア】
ドルトムント 1-0 ケルン

【得点者】
1-0 90+6分 マクシミリアン・バイアー(ドルトムント)

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