ブンデスリーガ第8節が25日に行われ、フランクフルトとザンクトパウリが対戦した。
ここまで7試合を消化したリーグ戦で3勝1分3敗を記録し、勝ち点「10」の7位につけるフランクフルト。直近の公式戦4試合未勝利と調子を落とす同クラブが、ホームに14位ザンクトパウリを迎え撃つ。チャンピオンズリーグ(CL)のリヴァプール戦から中2日で臨む一戦に、日本代表MF堂安律は右ウイングとして先発。また、ザンクトパウリに所属する同代表MF藤田譲瑠チマもスターティングメンバーに名を連ねた。
試合は開始早々の4分に藤田がチャンスを演出する。ザンクトパウリが中盤右サイドで相手のクリアをカットすると、ハーフウェイライン付近でボールを受けた藤田が右足のアウトサイドで縦パス。ライン間で引き出したマティアス・ペレイラ・ラージが流れるようにスルーパスを出し、ボックス内へと抜けたマルティン・カースがワンタッチでネットを揺らす。しかし、判定はオフサイドで得点は認められなかった。
そんななか、35分にフランクフルトがスコアを動かす。ポゼッションでザンクトパウリを押し込みつつ、右サイドに流れたファレス・シャイビが浅い位置から前線へフィードを供給。ボールを収めたジャン・ウズンが体を張ってキープすると、右ポケットからゴール前に浮き球の折り返しを送る。キャッチを試みたGKニコラ・ヴァシリがファンブルし、ヨナタン・ブルカルトは詰めて先制点を挙げた。
さらに56分、フランクフルトが左から右に相手を揺さぶり、ラスムス・クリステンセンが軽く持ち出しながらライン際に配球。パスを受けたシャイビがアーリークロスを入れると、マーカーとの駆け引きを制したブルカルトが胸トラップでコントロールする。背後からディフェンスのチャージを受けるが倒れず、左足でシュートを決め切り追加点をマークした。
84分にはフランクフルトが中盤でボールを奪い、インターセプトしたアルトゥール・テアテがドリブルで前進。短くパスを繋いで右サイドに展開すると、大外を駆け上がってきた堂安が右足でシュートを放つ。だが、惜しくもGKに弾かれ、ホームチームがビッグチャンスを逃してしまう。その2分後に堂安は交代でピッチを退いた。
結局、そのまま試合は2-0で終了し、フランクフルトが勝利。存在感を示した藤田はフル出場を果たした。今後両クラブは28日に行われるDFBポカール2回戦へと臨み、フランクフルトはホームでドルトムントと対戦。ザンクトパウリはホームでホッフェンハイムと対戦する。
【スコア】
フランクフルト 2-0 ザンクトパウリ
【得点者】
1-0 35分 ヨナタン・ブルカルト(フランクフルト)
2-0 56分 ヨナタン・ブルカルト(フランクフルト)
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