<NOBUTA GROUP マスターズGC レディース 2日目◇24日◇マスターズゴルフ倶楽部(兵庫県)◇6562ヤード・パー72>
米国で磨きをかけた攻撃的ゴルフを貫いた。ただ、それは100%の攻撃性…というわけではないらしい。「67」で回り、トータル8アンダーの2位タイに浮上した岩井明愛は、よくインタビューなどで“ガシガシ”という表現を使用するが、決して“ガツガツ”を言い間違えているわけではない。その絶妙な塩梅を説明する。
「本当にガシガシがピッタリなんです。ガツガツではないんです。(意味は)分からないと思いますけど…ガツガツだと行き過ぎてしまうんですよね。だからガシガシなんです」。さらに詳細を説明する。「ガツガツだとグリーンをオーバーして、ガシガシだとピンに絡む感じです」。このトップアスリートとしての独特な感性が、攻守のラインを保っている。
そのなかでも“ガツガツ”いったように見えたのが8番パー5。エッジまで230ヤードのセカンドは、代名詞ともいえる直ドラでグリーンを狙った。わずかに届きはしなかったが、「そんなに悪くないチャレンジだった」と、納得のゆくプレーだった。パーオン率は83.3%(15/18)。きっちりグリーンを捉え続け、5つのバーディに加えボギーなしのゴルフは、“ガシガシ”のたまものだ。
米ツアー参戦1年目の今季は8月の「スタンダード・ポートランドクラシック」で優勝をつかんだ。5月の「リビエラマヤオープン」で初優勝した妹の千怜とともに、米女子ツアー史上初の双子Vを達成。その千怜は、日本でもシーズン開幕戦の「ダイキンオーキッドレディス」に勝っている。“日米双子V”に近づく「67」でもあった。
昨年は2位になっている好相性大会というのも、その背中を押しそうだ。優勝への意識を聞かれると、「特に考えてないけど、一日一日楽しんでやれば自ずと結果はついてくる。楽しんでやるだけですね」と普段通りの答えが返ってくる。気負いもない。「いつもと変わらず、楽しんで、周りを気にせずに、自分に集中していきたい」。週末もガシガシ、バーディを狙っていく。
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