米国帰りの22歳が好発進も「ショットで悩み中」 プロテスト合格に向けて“ベイビードロー”習得へ

<Sky Look up Ladies Cup 初日◇23日◇グリッサンドゴルフクラブ(千葉県)◇6441ヤード・パー72>

今年11月に日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の最終プロテストを控える22歳の安藤百香(あんどう・ももか)が、6バーディ・2ボギーの「68」で回り、藤川玲奈と並んで首位タイで滑り出した。ツアー参戦3試合目で初優勝を狙う。
好スコアとは裏腹に「「どチーピンが3~4回出てひどかった。ショットで悩み中。本当にヤバイです」と苦笑い。「結果オーライや、2~5メートルのバーディパットが入ってくれました」とパッティングでスコアにつなげた。

安藤は異色の経歴の持ち主だ。埼玉栄高校時代は岩井明愛、千怜の双子の姉妹らとゴルフ部で活躍した。高校卒業後は研修生になるか、日本、あるいは米国の大学に進学する選択肢があったが、環境面や語学を含めた幅広い経験を求めて渡米。今年5月に米国・南ミシシッピ大学を卒業したばかり。

卒業と同時にJLPGAのプロテスト合格を目指して帰国。6月のマイナビネクストヒロインツアー(以下、ネクヒロ)第6戦でツアーデビューを果たしたが、これが3年ぶりの日本での試合となった。初めて受けるプロテストは1次、2次と順調に突破し、最終にコマを進めている。

11月4日から始まる最終プロテストまで2週間に迫っているが、ショットで悩んでいるのには理由がある。「ドローが持ち球なのですが、曲がり幅が大きいのを直したくて。(プロテスト)2次のときも曲がり幅が大きかったんです。先週からスイングを修正していて、良くなる過程です」と先を見据えて改造に取り組んでいる。

具体的に修正しているのはアドレス。もともとターゲットに対してクローズに構え、インサイドアウトの軌道でドローを打っていたが、それでは横回転が強くなりすぎて曲がりも大きくなる。今はアドレスでターゲットに真っすぐ構えるようにしている。

うまく打てれば曲がり幅を抑えられ、「ベイビードローですね」。聞きなれない言葉だが、米国ではストレートに近いドローボールのことをこう表現する。逆に曲がり幅が大きいドローは“ビッグドロー”と言うことも教えてくれた。

スイング修正に取り組み始めてまだ1週間ほど。そのため、“ど”がつくチーピンやプッシュアウトが出ることもある。

「(きょうの)最終ホールは理想的なベイビードローが打てました」と実戦の中で打てたことは好材料。「プロテストに間に合わせたいですね。あしたは理想の球を打てる回数を増やして、スコアは5つ以上伸ばして優勝したいです」。最終日はベイビードローの手応えとともにネクヒロ初優勝を遂げて、プロテストに弾みをつける。(文・小高拓)

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