
<アジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権 事前情報◇21日◇エミレーツ・GC(アラブ首長国連邦)◇7289ヤード・パー72>
アジア太平洋地域NO.1アマチュアを決める一戦に、隅内雅人(日大3年)が3度目の挑戦に臨む。過去2大会でともに5位に入っており、相性の良さを誇る舞台でさらなる飛躍を狙う。
隅内は茨城県出身でジュニア時代から存在感は抜群。高校2年時に出場した「日本オープン」では、ツアー史上最年少ホールインワン記録も打ち立てた。23年はJGAナショナルチームのメンバーにも入り、海外経験も多く積んでいる。
当時高校3年生だった2022年大会で5位。昨年の太平洋クラブ 御殿場コースで行われた日本大会でも再び5位に入り、出場2大会連続でトップ5入りを果たしている。
好結果を残す一方、「悔しい経験」とも表現する。だからこそ、この大会にかける思いは強く「年が始まるときから『この試合に向けて調整している』って言っても過言ではないくらい、重きを置いています」と話す。
戦いの舞台は、DPワールド(欧州)ツアー「ドバイ・デザートクラシック」の開催地でもあるエミレーツ・ゴルフクラブ。これまでタイガー・ウッズ(米国)やローリー・マキロイ(北アイルランド)といったビッグネームも優勝を飾ってきたコースだ。
隅内も動画を見ながら予習をしてきた。「マキロイが何回も優勝しているのをテレビやYouTubeでよく見ていたので、知っているホールがたくさんありました」。とはいえ、実際に回ってみると「日本よりラフが難しくて、芝質も少し違う」と印象を語った。
3度目の正直へ。「優勝して来年のマスターズと全英オープンに行けるように頑張りたい」と力を込める。「いずれは、そこ(メジャー)で優勝争いをするような選手にならないといけない」。世界を見据えるからこそ、これまでのトップ5には到底満足していない。(文・齊藤啓介)