タイガー・ウッズが2mのパットでも“コロがる”球を打てるのはなぜ? 完全再現できる手作り機器を使って解説

「2019年マスターズ優勝時のタイガー・ウッズのストロークが再現できる機器を開発しました」とパットを研究する大学教授濱部浩一。タイガーのパットが入るコツを、パットの名手日下部光隆とともに松木安太郎さんに伝授する。
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【濱部】 これはタイガーのストロークを体感できる機器です。ライ角や振り幅のほか、ヘッドの浮かせ具合も体感できます。タイガーの場合、テーバック2:フォロー1の振り幅で2mでもコロがる球を打っていました。松木さんもこの機器を使って2mを打ってみてください。

【松木】 この振り幅だと30㎝しかコロがらなかった……。

【日下部】 松木さんはボールを“なでる”ように打つから、2mに届かないんです。強く打ち抜いていない。打ち抜くことで、8〜9フィートのグリーンでも芝の抵抗に負けずショートしない球が打てます。

【松木】 そうなんですね。

【濱部】 タイガーはヘッドがピタッと止まるほど、締まった動きで強く打ち抜いています。ただ、2:1の振り幅は相当体幹が強くないとできません。

【日下部】 アマチュアは1:1の振り幅でいいので、ドリルで強く打ち抜くコツをつかみましょう。オススメドリルの一つめは、ボールの先にヘッド幅より狭い間隔でティ2本を刺して、ボールを打つというもの。ヘッドをティに当てて、ヘッドを止める動きを体感しましょう。

【松木】 なるほど。

【日下部】 あとはショートパットを打つときに、ヘッドを引くように打ってみるといいでしょう。フォローで止める動きを体感できるので、効果的ですよ。

■パットを大学で研究
濱部浩一
はまべ・ひろかず/日本獣医生命科学大学運動科学の教授。専門は動作解析だが、さまざまな角度からパットの動きを分析。その分野の第一人者。YouTubeで「濱部教授のゴルフ研究室」を配信中

■パットの名手
日下部光隆
くさかべ・みつたか/ 1968年生まれ、神奈川県出身。ツアーで3勝を挙げた業師。2007年よりレッスン活動を始め、現在は東京都世田谷区でWASSゴルフスタジオを主宰

■ゴルフ大好き解説者
松木安太郎さん
まつき・やすたろう/1957年生まれ。元日本代表のサッカー選手。ヴェルディ川崎の元監督で、現サッカー解説者。ゴルフ好きとしても知られる。現在の悩みは3パットが多いこと

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