田中秀道の結論 「脱力しないとドローは打てない!」“インから下ろす”は顔で作る

2005年に発症したドライバーイップスを克服し、昨年から復調の兆しを見せている田中秀道。持ち球ドローだが、今と昔のドライバーでは、ヘッド体積や重心位置がまったく違うこともあり、ドローの打ち方は異なるという。現在の大型ヘッドドライバーでインから下ろして、ボールをつかまえるコツを聞いた。
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グリップをしっかりギュッと握ると、手首やヒジの関節、首の付け根が硬くなります。それで良いショットが打てると思いますか? 上半身が強いと下半身がブレやすくなって、体が左に突っ込むカット軌道に。スピードが出ないし、インパクトで力が逃げてしまいます。

最初に握っているアドレスのグリッププレッシャーを、フィニッシュまで保つことが大事。ボウリングだって、力を抜いて腕をしならせた方がドロー回転になりやすい。脱力するコツは、アドレスで緩ませた表情を変えずに最後まで振ること。すると力が抜けて下半身が安定します。

振った感がない気持ち悪さを乗り越えると、インから下ろせるようになりますよ。
また、ボールに意識があると体がボールの上から動かず、トップの捻転が浅くなりカット軌道になりやすい。右の股関節にしっかり乗って首の付け根を回し、右からボールを見るようにすると、捻転は深くなります。その位置でクラブをしならせるとインサイドから下ろしやすいですよ。

■田中秀道
たなか・ひでみち/1971年生まれ、広島県出身。2001年までに「日本オープン」を含む日本ツアー10勝を挙げ、02年から米ツアー参戦。05年頃に「切り返しでクラブが消える」ドライバーイップスを発症し、約19年間苦しんだ。昨年から復調の兆しを見せている。信和ゴルフ・ゴールデンバレーゴルフ倶楽部所属。

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