<日本オープン 最終日◇19日◇日光カンツリー倶楽部(栃木県)◇7238ヤード・パー70>
2位に4打差の単独首位からスタートした清水大成にとって、最終日は苦しい一日となった。2バーディ・3ボギー・3ダブルボギーの「77」と崩れ、トータル1アンダー・4位タイで大会を終えた。
3番パー3で2.2メートルを沈めてバーディ先行。後続との差を広げ、前日にマークした「63」の勢いそのままに突き進むかに見えた。
しかし、5番パー4で流れが変わる。ティショットを左の深いラフに入れると、2打目は飛距離を出せずに左ラフへ。40ヤードほどの3打目もグリーンに届かず、ダブルボギー。7番パー4では10メートルから3パットのボギーで後退した。
11番パー4では花道からチップインバーディを決めて見せ場を作ったが、12番以降はティショットの乱れが響いた。17番パー4では2メートルのボギーパットを外し、ついに首位の座を明け渡す。18番パー4では、ティショットを左に大きく曲げるなどボギーで上がるのがやっとだった。
「自分的にはナイスショットが少しラフに入ったり、微妙にかみ合わなかった。最後まで修正できませんでした。上がり3ホール…ひどいゴルフだったなと思います。そんなに緊張しすぎずにできていたんですけど…」と肩を落とした。
原敏之とのプレーオフを制したのは、普段から親交のある片岡尚之。優勝の瞬間には祝福に駆けつけた。
昨年まで何度も優勝の壁にぶつかり、今年5月の「日本プロ」で念願のツアー初優勝を挙げた26歳。今回の敗戦も次なる成長への糧になるはずだ。(文・小高拓)
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