清水大成の『63』に脱帽「さすが」 石川遼は8打差で最終日へ「伸ばせればまだわからない」

<日本オープン 3日目◇18日◇日光カンツリー倶楽部(栃木県)◇7238ヤード・パー70>

決勝ラウンドは2人1組で全員が1番ホールからスタートする「2サム・1ウェイ」方式。首位と3打差の8位タイにつけていた石川遼は、マスターズ覇者アダム・スコット(オーストラリア)との同組となり、大勢のギャラリーに囲まれながら18ホールを戦った。
「すごく楽しかった。自分のゴルフができたと思います」。2番パー4で2.5メートルのパーパットを流し込んでピンチをしのぐと、予選ラウンドと変わらず丁寧なマネジメントを展開。「(連続ボギーの)9番と10番は悔しかったですけど、ミスした結果なので」と難度の高いホールでスコアを落としたが、2バーディ・2ボギーの「70」にまとめた。

フィールドの平均スコアが「72.194」だったことを考えれば、「70」は悪いゴルフではない。ただ、首位に立った清水大成が「63」をたたき出したことで、その差は8打に広がり、順位は11位タイに後退した。

難セッティングの日光での「63」について問われると、「7アンダーはさすがにすごいと思います」と素直に脱帽する。

初日の平均スコア「73.992」、2日目の「72.731」と比べて、この日が最も平均スコアが良かったが、石川は「きょうが一番アベレージのスコアはいいのかもしれないですけど、みんながみんな3アンダー、4アンダーを出しているわけじゃないし、(69で回った)アダムもすごくいいゴルフに見えて、それでもアンダーで回れるかどうかという戦いになっている。大成の内容はすべてがいいんだろうなと思います」と清水を称えた。

首位との差は大きく広がったが、「スコアを伸ばせればまだまだ分からない展開。やることは変わらないので、できる限りいい準備をして、自分がチャンスだなと思ったら取っていけるような、そういう内容にしていきたい」。

日本オープン史上最大の逆転劇は、2019年に優勝したチャン・キム(米国)の8打差逆転。何が起こるか分からないのがナショナルオープンだ。最終日に向けて抜かりない準備で挑む。(文・小高拓)

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