シャープな顔なのにやさしい 小鯛竜也がミズノの新4番アイアンで上位争い「ギアに安心感がある」

<日本オープン 2日目◇17日◇日光カンツリー倶楽部(栃木県)◇7238ヤード・パー70>

ツアー1勝の35歳・小鯛竜也が予選2日間とも「70」を並べて、首位と3打差の8位タイで週末を迎える。
狭いフェアウェイ、深いラフ、硬くて速いグリーン、厳しいピン位置…。日本オープン特有のタフなセッティングの中で、支えになっているのは“ギアへの信頼”だ。

「ドライバーは引き続きいいですし、今週から入れた4番アイアンは手放せません」

ドライバーは今年6月から投入するミズノのプロトタイプ。未発表モデルで、ネック部分には『D131』の刻印、そしておなじみの『ランバード』マークが輝く。ヘッド体積は440CCとやや小ぶり。初打ちでボール初速が約2m/sアップしたという。

重心距離が短くいため、「3番ウッド以下とスイングのつながりもいい。安心感があるから、ドライバーを握ろうと思える気持ちになる。これは大きいですね」と話す。

また、今週から新たに投入した4番アイアンは、8月に発売になったばかりのミズノ『ミズノプロ M-15』。中空タイプで飛距離性能と弾道の高さをウリにしたモデルだ。

今大会のパー3はすべて200ヤード超の長距離ホール。一般的にプロでもスコアを落としやすいパー3だが、距離が長いことで難度はさらに増している。

220ヤードを超えるパー3で、この新4番アイアンが真価を発揮する。「ミスがミスにならない。ミスヒットしても距離が落ちないんです」。ミスをして手前のバンカーにつかまることがない。さらに「きょうはパー5の2打目で250ヤード残りましたが、4番アイアンを振ったらしっかり距離が出てくれました。飛ばしたり抑えたり、打ち分けがしやすいのもうれしいです」。

やさしさを追求したモデルながら、顔立ちはシャープ。アイアン巧者の小鯛にとって、このシャープさが違和感なく使えている要因だ。

2017年にツアー初優勝を遂げて、23年までシード選手として戦った。昨季は下部ツアーで賞金ランキング8位に入り、今季はシード復活を狙う一年。今季の賞金ランキングは310万円余りで99位だが、2戦前の「パナソニックオープン」では自己ベストの「62」をマークするなど、首位タイで予選を通過(結果は21位タイ)。調子は確実に上向いている。

「信頼できるクラブとともに戦う」。この日本一決定戦を、シード復活への足がかりにしたい。(文・小高拓)

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