シニア2年目の古庄紀彦が好相性の裾野で『66』 1年ぶりタッグの相棒とリベンジへ「迷いなく打たせてもらっている」

<ファンケルクラシック 初日◇17日◇裾野カンツリー倶楽部(静岡県)◇6986ヤード・パー72>

国内シニアツアー2年目の51歳・古庄紀彦が、7バーディ・1ボギーの「66」をマーク。6アンダー・2位タイで初日を滑り出した。
シニアでの自己ベストは昨年大会での4位。「すごく好きで、得意なコース。自分のプレーができれば、おのずとスコアは伸びるかなと思ってやっています」。そんな好相性の舞台で、この日はショットとパッティングが安定した。「きょうはうまくピンに寄ってくれて、OKバーディがかなりあった」と話すように、7バーディのうち6ホールでベタピンにつけた。最近は「パターさえ決まれば、っていうことが続いていた」と課題だったパッティングだが、それが復調気配であることは好材料だ。

「今回、筑間さんがエイムポイントでしっかり読んでくれた。それがうまく機能していた。僕の力というか、キャディさんです」。昨年のシニアデビュー戦「日本プロシニア」以来、2度目のタッグで10年来の仲である、筑間秀樹キャディのサポートにも助けられ、好スコアにつなげた。「パターのストレスはいつもより少ない。迷いなく打たせてもらっている」と2日目以降にもつながる手応えを得た。

9月の「日本シニアオープン」最終日は首位と3打差で迎えたが、「77」とスコアを崩して7位フィニッシュ。悔しさをにじませた。「まだ優勝できるようなモチベーションじゃないと思っている。こんなんじゃいけないっていうところを修正してやっているところ。もう少し優勝争いを重ねて、頑張りたいと思っています」。

これまで、最終日最終組は3回経験しているが、その最終日に崩れてしまうことが多い。昨年大会は2つスコアを伸ばしたが、宮本勝昌と片山晋呉の伸ばし合いについていけなかった。そこで得た課題は「(大事な場面で)冷静じゃないプレーがどうしても出てしまう」ということ。「そのときのショット、パッティングのモチベーションを自分でコントロールできれば、優勝に近づけるのかなと。まだ初日で、気持ち良くやっているので、残り2日間も気持ち良くプレーして、最後の最後に1歩抜けていたら最高。だけど、まだそういう段階ではない」。今週も最終日に優勝争いを演じ、それを糧にするつもりだ。

ルーキーイヤーの昨季は賞金ランキング47位で終え、シード権ラインの30位に入ることができなかった。今年は最終予選会29位の資格で参戦している。今季はここまで11試合に出場し、トップ10入りは3回。現在の賞金ランキングは22位で、初のシード権獲得が見えてきている。今週は、シニアツアーの中でも高額となる優勝賞金1400万円がかかる。ここで貯金を増やしたいところだ。

「どの試合も大切。まだシードは決まっていないので、少し金額を意識してしまうんですけど、なるべく“大事な一打”という気持ちでやっています」。結果よりも、目の前の一打に集中して、気負うことなく戦っていく。昨年のリベンジを果たすため、信頼を置く相棒とともに上位をキープしたい。(文・高木彩音)

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