京王井の頭線の「偏った混雑」緩和なるか 明大前駅を大改造 上下線ホームを移設へ

京王線の連続立体交差事業にあわせて、明大前駅の井の頭線ホームが移設されます。

南へ移設

 京王電鉄は2025年10月15日、明大前駅(東京都世田谷区)の井の頭線ホームを移設すると発表しました。

 京王線・笹塚~仙川間の連続立体交差事業(高架化)にあわせて、明大前駅でも工事が進んでいます。明大前駅の京王線ホームは高架化にあわせて少し南側へ移動し、笹塚や桜上水のような2面4線に増強される計画です。

 井の頭線ホームも、主に乗り換え客の利便性を考慮し、現在より南(渋谷方面)へ移設します。ただし、上下線でホームの位置が少しずれます。

 下り吉祥寺方面ホームは、京王線の南側から現フレンテ口改札にかけての位置に移ります。永福町方の「無事湖」跡地付近のホームは廃止します。

 上り渋谷方面ホームは、現在の京王線の線路よりさらに南側(東松原方)のマンション前のスペースへ移ります。京王線から北側へのびる現在のホームは廃止します。

 京王によると今回は、ホーム移設の準備工事に着手するといいます。ホーム移設自体は、京王線明大前駅上り線の高架化切り替え時期にあわせて行う計画だということです。

 井の頭線は、利用者の多い渋谷駅と明大前駅の階段や改札が渋谷寄りにあるため、渋谷寄りの車両が混雑しやすい傾向にあります。

 将来、井の頭線の明大前駅ホームが移設されると、この偏った混雑の分散が期待されます。

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