
13日、都内にあるAoyama Park 9ineのゴルフスタジオで、TGX GOLFがハイブリッドeスポーツゴルフツアー「TGXシリーズ」を開催することを発表した。来年1月に開幕戦が行われる予定だ。
TGXシリーズは最新ゴルフシミュレーターを使用するチーム制ゴルフトーナメント。各チームはキャプテン1名とプレーヤー3名で構成され、日本全国6地域の会場で6チームが対戦する。
この日に発表された6チームは、東北&北海道の『NORTHERN ICE GOLF』、沖縄&九州の『VIPERS GOLF』、大阪の『NOISE GOLF』、中国&四国の『BREEZ』、中部『GUARDIANS GOLF』、東京の『STARS』。参戦が決まっている選手には、金田久美子、脇元華、河本結、有村智恵、菅楓華、清水大成らが名を連ねる。開幕戦には、金田率いる『NOISE GOLF』と河本がキャプテンの『STARS』が出場することが決まっている。
競技はポイント制で行われ、1イベントには4チームが参加。順位に応じて1位=4ポイント(pt)、2位=3pt、3位=2pt、4位=1ptが付与される。1~4番ホールまでは個人マッチプレー戦、5~7番ホールはチームによるオルタネートボール戦。予選6地域でのポイント上位チームがプレーオフに進出し、年間チャンピオンの座を争う。
この日は、同ツアーへの出場が決まっている金田と脇元も会場に登場。大会で使用される最新シミュレーター「FULL SWING(フルスイング)」を体験した。タイガー・ウッズやジョーダン・スピース(ともに米国)も愛用する高精度マシンで、赤外線・LEDカメラ・ハイスピードカメラを統合し、正確な弾道データとリアルな飛球を再現する。
二人は1ホール(パー4)のエキシビション対決を実施。実際にボールを打った金田は「すごく正確です。右に行った感触で右に行っている」と驚きの声を上げた。ともにフェアウェイを捉え、金田がパー、脇元がベタピンからのバーディで勝利を挙げた。ハイタッチを交わすなど、和やかなムードに包まれた。脇元は「シミュレーションゴルフはあまりやらないけど、新鮮で楽しかった」と笑顔を見せた。
過去にシミュレーションゴルフで「16オーバーを打ったことがある」と明かした金田だったが、「きょうは大丈夫かな…と思って来たんですけど、割といい感じでできたし、しかもすごく正確でした」とホッとした表情。室内での戦いに「日焼けもしない(笑)」と白い歯をこぼした。
「こんな未来があるとは思わなかったです。すごく楽しみ、すごくワクワクします」と金田が目を輝かせれば、脇元も「いつもと違った雰囲気で、すごく楽しめそう。私はよく野球観戦に行くんですけど、みんな音を立てたり、『わー!』って言ったり、それが楽しい。ゴルフってそういうのがないので、(このトーナメントでは)また新しいゴルフができそうだなって思います」と期待を込めた。
近年、20代を中心にゴルフ人口が増加しているなかで、こうしたエンタメ性の高い大会が登場する意義は大きい。オフシーズンの新たな観戦スタイルとしても注目を集めそうだ。TGX GOLFは、ゴルフを通じてスポーツ・スタイル・カルチャーを融合させた臨場型体験をファンに届けることを目指している。(文・高木彩音)