流れ一変の痛恨“トリ” 松山英樹は「欲が出た」一打に悔い

<ベイカレントクラシック Presented by LEXUS 3日目◇11日◇横浜CC(日本)◇7315ヤード・パー71>

初日は強風、2日目は晴天、そして3日目は冷たい雨。天気が目まぐるしく変わる横浜CCで、上位浮上を狙った松山英樹は、5バーディ・1トリプルボギーの「69」をマーク。トータル4アンダー・22位タイで最終日を迎える。
序盤から順調にスコアを伸ばした。最初のバーディは4番パー5。3番ウッドで狙ったセカンドショットは、グリーン左手前のバンカーの前に止まった。打ち上げのアプローチは、ピン方向へ転がって寄せワンのバーディとした。

6番パー5ではセカンドショットを打って首をかしげたが、グリーン左サイドに着弾し、2オン2パットでバーディ。さらに前半最後の9番でもバーディを奪い、3アンダーで折り返した。

距離の短い13番パー4でもティショットでグリーン手前まで運び、寄せワンでさらにスコアを伸ばす。この時点でトータル6アンダー。「この天候なのでそんなに伸びないだろう、と。あと2つ、3つ獲れれば、チャンスがある位置で終われるかなと思っていたんですけどね」。

しかし、流れは14番パー4で一変する。このホールは右ドッグレッグで、右に林、左には急傾斜が待ち構えている。フェアウェイ自体は広いが、落としどころは極めて狭い。この日はダブルボギー以上が5人、ボギーが26人と、多くの選手にとって鬼門だったが、松山も例外ではなかった。

ティショットは右に曲げてロストボールに。打ち直しは左の傾斜へ。そこからのショットはグリーン手前のブッシュにつかまり、グリーン外から放ったパットも届かず、痛恨のトリプルボギーとなった。

「自分のスイングがなかなか定まっていない状況で、あそこで6打差というのが見えた。欲が出てしまいましたね」。それでも気持ちを切らさず、続く15番ではおよそ3メートルのパットを流し込み、1つ取り返した。

ここまでの戦いを振り返り、「アイアンもそうですけど、全部がうまく調整できていない。バーディが獲れているところもなんとなく(チャンスに)ついている感じで、自信を持って打てていない」と話す。

3日間を通してのフェアウェイキープ率は73.33%(33/45)、パーオン率は62.96%(34/54)。数字としてはまずまずだが、それ以上に大きなチャンスにつけられないもどかしさを感じながらプレーを続けている。

「厳しい状況ですけど、60台前半のスコアを出せたら、まだチャンスがあるんじゃないかなと思います」。首位の背中は遠のいたが、日本のファンの前で諦めるわけにはいかない。(文・齊藤啓介)

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