米ツアー昇格までの1年をともに戦った原英莉花の14本 今季日本初戦で“キリンパター”を新たに投入

<スタンレーレディスホンダ 事前情報◇9日◇東名カントリークラブ(静岡県)◇6435ヤード・パー72>

今年1年間、米女子下部エプソン・ツアーでプレーし、ポイントランキングにより来季の“昇格”を果たした原英莉花が、富士山を望む東名カントリークラブで今季の日本ツアー初戦を戦う。
その会場でクラブセッティングを見ると、国内ツアーのシードを放棄し、米国へ渡った今シーズン初頭と大きく替わらない。いわば、ともに厳しい戦いを乗り切りながら昇格を果たした“盟友”たちだ。

クラブ契約フリーの原のバッグの中身は、キャロウェイ一色で構成されている。昨年からウェッジやアイアンを使用しながら、他のクラブもテストを重ねた。1Wは、昨年は同社の『パラダイム Aiスモーク』を使用していたが、今季は2025年モデルの『ELYTE◆◆◆』を投入している。

3Wのロフト表記は15度だが、1度立てて14度に調整。アイアンは今年から使用するモデルで、ボールも今年から替えて、エプソン・ツアー開幕時にはオールキャロウェイになっていた。

原といえばクラブへのこだわりも強く、例年は春先から夏場過ぎまで、さまざまなクラブヘッド、シャフト、セッティングを試行錯誤してきた。ただ、米国の、しかも下部ツアーでは、クラブのサポートも日本同様とはいかない。

その間の実状については「日本のキャロウェイさんと連絡を取って2、3回は郵便してもらいました。ウェッジ、UT、アイアンの番手間の距離が気になった時とか。あとはパターですね」とも明かすが、「大きく替えなかった。(契約)フリーになってからひさしぶりでしたね」と、コロコロと替えるのはやはり困難な状況だ。「これでやると、2月には決めて。気持ち次第ですね、全部」。米国での戦いでクラブの考え方も“新境地”にたどり着いたようだ。

帰国が8日(水)だったこともあり、今週のコースに入って練習したのは開幕前日のわずか1日のみ。ラウンドはできていない。そのなかでパターだけは変更した。もともとはオデッセイの『トライホット5K ロッシー』を使用してきたが、それを同社の『Ai-ONE ジラフビーム ジェイルバードミニ』に替えて臨む。

これは、もともと送ってもらっていたパターのなかにあった1本で、「一番構えた感じが良かった」というもの。シャフトとの組み合わせに悩んで使用してこなかったが、USTマミヤのカーボン製パターシャフト『ALL IN』を挿してクリアになった。

この1年間については「すごくひさしぶりにゴルフが楽しいと思ってプレーできた」と振り返る。それは新たな挑戦で、「昨年までのイメージみたいなものがなかったし、過去の記憶に邪魔されずに前向きに自分の可能性を追いかけられた」から。アマチュア時代を含め、過去7度出場してきたこの大会は、20年こそ5位になっているが3度の予選落ちも経験するなど「得意ではない」と苦笑いを浮かべる。「グリーンが難しいし、4パットしたイメージもある」と言った後、「ほら~、こういう過去のイメージが出てきちゃう」と悪い考えを振り払った。

“米ツアーメンバーのひとり”として挑む今大会では「優勝」しか見ていない。そのそばには、ともに戦ってきた手に馴染んだクラブがある。

【原英莉花のクラブセッティング】
1W:キャロウェイ エリート◆◆◆(8.5°フジクラ ベンタスブルー5S 45.75インチ)
3W:キャロウェイ エリート◆◆◆(14°フジクラ ベンタスブルー6S)
5W:キャロウェイ エリート◆◆◆(18°フジクラ ベンタスブルー7S)
4UT:キャロウェイ APEX UW(2022年モデル)(21°〃)
5I~PW:キャロウェイ X プロトタイプ(USTマミヤ ATTAS FF 95S)
50,56,58度:キャロウェイ オーパス(〃)
PT:オデッセイ Ai-ONE ジラフビーム ジェイルバードミニ(USTマミヤ ALL IN)
BALL:キャロウェイ クロムツアー

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