
<スタンレーレディスホンダ 事前情報◇8日◇東名カントリークラブ(静岡県)◇6435ヤード・パー72>
ホンダに所属する明愛&千怜の岩井姉妹が、同社が冠につく大会にホステスプロとして出場する。開幕2日前の8日(水)には、イン9ホールをプレー。コースの感触を確かめた。
今季、日本ツアーで戦うのは開幕戦の「ダイキンオーキッドレディス」、3月の「Vポイント×SMBCレディス」、4月の「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」に続いて4試合目。そして千怜は5月の「リビエラマヤオープン」、明愛は8月の「スタンダード・ポートランドクラシック」で米ツアー初優勝してからは初の日本戦で、凱旋試合になる。
その輝かしい成績はもちろん、岩井姉妹といえば明愛が青、千怜がピンクを使用するキャディバックでも目立つ存在だ。この日の練習ラウンドでも、その存在感を無視することはできなかった。そこで、改めて大事なクラブを守る、“相棒”について聞いてみた。
もともと米ツアー参戦に向け作られたバッグだが、2人からの“早く使用したい”という要望もあり、昨年のツアー最終戦「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」から投入している。そういった背景もあり明愛は「それぞれ好きな色で作ってもらったので愛着が湧きます。ヘッドカバーにも色がついてて、気に入ってます」と笑顔。米国ツアーでは、このバッグを見たギャラリーから『ナイスカラー!』などの声もかけられるという。米国でのウケも上々なようだ。
また千怜は、こんなポイントも挙げる。「色も好きですけど、私は『75』という刺繍も気に入ってます。ボールにも『75』と書いてあるんですけど、最近は“岩井姉妹=75”が定着しつつあって、うれしいです」。この数字は2人の誕生日7月5日に起因するもの。それがワンポイントとして入っているのも、ひとつの特徴だ。
見た目がフューチャーされるが、機能面でもプレーを助けている。「軽いんです」という妹の言葉に、「濡れても重くならないし」と姉が補足をする。小物を入れるポケットなども充実し、それも便利な点だ。さらに明愛からはこんな“マル秘エピソード”も。「このキャディバッグを使うと、2~3打スコアがよくなる…らしいです」。そう言ってニヤリと笑うが、米ツアーでの活躍ぶりを考えると、あながち…なんてことも思ってしまう。なにより、それだけプレーを支えるもの、ととらえることもできる。
そして、この2人が愛着を持って使用するこのバッグは、今月中旬に“岩井姉妹モデル”として限定販売されることも決まっている。千怜が推す『75』という数字の部分に、シリアルナンバーが入る仕様(ただし『75』は、岩井姉妹のナンバーということで空き番となる)。青とピンクが用意されるのはもちろんのこと。価格は15万9500円(税込)で、バッグに加えヘッドカバー(1W用1個、FW&UT用2個ずつ)もついてくる。2人は「きょうだいに使ってもらいたいですね」と口を揃えたが、ペアでの使用で“岩井姉妹風”を装うことができるというわけだ。
米ツアーから戻り挑む日本の試合。「今週も楽しんで、見ているひとに元気を与えられるプレーがしたい」(明愛)、「スポンサー大会でもあるので、上位で争いたい。テレビにもたくさん映るように。みなさんに元気と勇気を届けたい」(千怜)。今週も愛用のキャディバッグとともに、千怜は今季国内2勝目、明愛は今季国内初優勝を目指していく。(文・間宮輝憲)