メソポタミアで“発掘”された「戦闘機」米空軍博物館での公開延期!? 一体どのような問題が?

国立アメリカ空軍博物館は2025年9月25日、イラクで“発掘”されたMiG-25の臨時公開を行うと発表しました。

国立アメリカ空軍博物館が政府の問題に巻き込まれる

 国立アメリカ空軍博物館は2025年9月25日、イラクで“発掘”されたMiG-25戦闘機を期間限定で臨時公開すると発表しました。

 この機体は、2003年3月から始まったイラク戦争中に地中から発見されたものです。場所は、バグダッドから西へ約250kmに位置するアル・タカドゥム空軍基地の付近で、基地を制圧したアメリカ軍によって見つかりました。

 機体は不完全な状態で埋められており、主翼は失われており、尾翼の垂直安定板は取り外されていました。

 なぜ地中に埋められていたのかというと、1991年の湾岸戦争時、鉄筋コンクリート製の掩体壕(強化格納庫)に格納されていた戦闘機が次々と破壊されたことを受け、イラク軍が戦力温存のために戦闘機を地中に隠したとされています。

 このMiG-25はアメリカ軍に接収された後、2006年にアメリカ空軍国立博物館に移送されました。

 なお、同機の期間限定公開は2025年10月7日から6か月間実施される予定でしたが、博物館は10月1日より臨時休館しています。これは、9月30日午後11時59分(米東部標準時)をもって「戦争省(旧称:国防総省)」への予算が失効し、いわゆる「政府閉鎖」が発生したことによるものです。

 博物館の公式Xアカウントでは、「アメリカ空軍国立博物館は、政府の予算不足により一時閉館しております。政府閉鎖のため、ウェブサイトおよびソーシャルメディアの更新も停止いたします」と発表されています。

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