
ツアー外競技・マイナビネクストヒロインツアーであのクラブを発見した。1992年に神戸で生まれた“ロイコレ”ことロイヤルコレクション。日本発のフェアウェイウッド、ユーティリティの老舗だ。
佐藤李美(りみ)は「7月中旬」からロイコレの使用を開始した。もともとは他メーカーのUTを「1本だけ」入れていた。だが、「ユーティリティがあまり飛ばなくて、ウッドと(飛距離の)間があきすぎていました。悩んでいたときに、ロイコレに出会いました」。いまでは4UT、5UTの2本をバッグに入れている。
ウッドが得意な一方、UTが苦手だった。「細長のタラコっぽい感じが自分的には気持ち悪いなと思っていた。これはウッドに近い形状で、すごく振りやすかったんです」。ロイコレの最新モデルには『RC-VX』と『RC-VT』の2種類があり、ウッド形状の『RC-VX』にハマった。
VXはチップ径(ヘッドに挿入するシャフト先端部分の太さ)が細く作られていて、どちらかといえばドライバー寄り。シャフトのしなりをより感じながら打つことができる。一方のVTは、一般的なUTと同じ見た目・チップ径で、アイアンのように打ち込めるような設計。この2本から自分好みのモデルを選べる、というわけだ。
佐藤はVXにウッド用のシャフト『ベンタス ブルーTR 6S』を挿して、愛用する。「顔が良かったです。実際に打ってみても前よりも球が上がるし、『上がりすぎたかな』って思ってもちゃんと飛距離が出てくれるので、飛距離ロスをしていない感じがあります。上がってくれるからピンをデッドに狙いやすいですね」。
フェアウェイからはもちろん、「ちょっと沈んだラフからでも球が上がってくれる。パーオン率がだいぶ上がりました。助かっています」と、いまや欠かせないクラブになった。さらに170ヤード前後のパー3のティショットで大活躍しているという。
「ロイコレはちょっと渋くて、大人なイメージでした。でも実際に打ってみたら、誰でも打ちやすくて、やさしい印象です」。ネクストヒロインを支えるお助けクラブ。“イマドキ”になったロイコレを、しっかりとおさえておきたい。(文・笠井あかり)