日本タイトル連勝かかるも自然体 金澤志奈は“ライバル”申ジエとの勝負にも「2人で頑張っていきたい」

<日本女子オープン 事前情報◇1日◇チェリーヒルズゴルフクラブ(兵庫県)◇6616ヤード・パー72>

今年9月の「ソニー 日本女子プロ選手権」でツアー初優勝を挙げた金澤志奈。“日本タイトル連勝”がかかる試合を目前に控えるが、「(メジャー連勝への意識は)あまりない。調子はいいので、試合の1つと思ってやっています」と自然体で過ごせている。
8月の「NEC軽井沢72ゴルフ」から3位、2位、12位と結果を残したうえでつかんだメジャー勝利とあって、状態の良さは疑いようがない。先週の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」は29位だが、58位発進から尻上がりに順位を上げての結果というのも今週につながる。

コースについては、「距離が長くて難しいところも何カ所かあるけど、パー5は取りたいホールが多い」と話す。開幕前日時点でもグリーンはやわらかい設定で、「バーディ合戦になると思う。ただ傾斜があるので、ピン位置によっては難しくなる」という戦いをイメージしている。

選手権で勝利した時は“師匠”と慕う申ジエ(韓国)との絆も、大きな話題になった。元世界1位の実力者が金澤の勝利を喜び、涙を流したラストシーンは記憶に新しい。ただ今回は、ジエにとって生涯グランドスラム(国内メジャー大会全制覇)がかかる大会。そこへの意識も強く、強敵のひとりになる。

それに対して金澤は「2人で頑張っていきたい。ジエさんはポジティブ。いつも明るい言葉をもらって元気をもらっています」と話す。『上位で同組になれるといいですね』と話を振られると、コクリと首を縦に振った。

同じ会場で行われた2019年の日本女子プロは11位。この時には2日目に「67」、3日目には「68」を出して上位争いを演じた。だが、その時のことは「記憶にないんです」と苦笑い。「新鮮な気持ちでプレーしています」とニッコリ笑った。女子オープンでの直近2年間は予選落ちで、最高位は21年の32位タイと大きな結果こそ残していないが、コースとの相性は悪くない。

優勝を目指すうえで、「一日4つずつ(4アンダー)は取りたい」と話す。ただ、8ホールでティ位置も日替わりになることも予告されており、そこについては「毎日違うコースになる」とも話す。メジャー女王として、ナショナルオープンの仕掛けに対応していく。(文・間宮輝憲)

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