先週初Vの勝俣陵は“やさしいドライバー”の使い手 米ツアー日本大会出場へ「FWキープがカギ」

<バンテリン東海クラシック 事前情報◇1日◇三好カントリー倶楽部 西コース(愛知県)◇7300ヤード・パー71>

先週「パナソニックオープン」でツアー初優勝を遂げたプロ9年目の29歳・勝俣陵。今週は2連勝、そして日本で開催される米ツアーの出場権獲りに挑む。
ツアーデビューから83試合目で勝利の美酒に酔った。多くの選手や関係者から祝福を受けて、「本当に実感が湧きました。この1勝で終わらず、またいろんな人に祝福して欲しいなと思いました」と優勝の喜びをかみしめた。

余韻に浸っている時間は短く、今週は新たな戦いが始まる。2週連続優勝がかかるだけでなく、今大会終了時点の賞金ランキング上位7名(有資格者を除く)に、来週、横浜カントリークラブで開催される米ツアー「ベイカレントクラシック」の出場権が付与される。蝉川泰果が有資格者として除かれるため、現時点では賞金ランキング8位がボーダーとなる。

先週の優勝で賞金ランキング16位に浮上した勝俣と、8位の河本力との差は1184万円あまり。今大会の優勝賞金2200万円を獲得すれば、逆転での米ツアー出場がかなう。

「そこへの意識はあります。出られるなら出たい。こんなチャンスはなかなかないので、頑張りたいです」と話す一方で、「優勝の翌週なので、まずは予選通過を目指しながら」と謙虚に上位を伺う。

今大会には4回目の出場で、最高成績は昨年の11位タイ。予選落ちは一度もない。「このコースはガンガン狙いにいくとケガをすることもある。しっかり安全なところから、先週と同じように数多くバーディパットを打ちたい。それが決まれば(上位にいける)、というゲームプランでいきたいと思います」と今週も同じ戦略で臨む。

今週のキーポイントについては、「フェアウェイキープをしてチャンスにつけたいので、ドライバーですね」と話す。使用ドライバーはタイトリストの「GT1」(ロフト9度)。GTシリーズの中で最も深重心で、許容性の高いモデルである。初シードを獲得した2022年のドライビングディスタンス6位(300.97ヤード)。今季も平均300ヤードを超える飛ばし屋が、やさしいといわれるドライバーを使用しているのには驚きだ。

「もともと深めの重心のドライバーが好きで。(重心が)前寄りにあると上からつぶすスイングになってスピン量が増えてしまうし、打点がバラバラになりやすいんです。これが出た瞬間に、すぐに替えました。球は上がるし、めっちゃやさしいです」。ヘッドは軽量設計のため、ソールに鉛をつけて重さを調整しているが、“やさしさ”が選考基準だった。(文・小高拓)

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