「日本最長の地下鉄」さらに延伸なるか? 課題だった採算性がクリアできる見込みに いよいよ事業化調査へ

東京都練馬区は、都営地下鉄大江戸線の延伸の事業化に向けた調査を実施します。

区が「沿線まちづくりデザイン」作成

 東京都練馬区は、都営地下鉄大江戸線の延伸の事業化に向けた調査を実施します。区は2025年9月19日、延伸事業化に向けた調査業務の支援を委託する事業者を決める公募型プロポーザル(企画提案)を公告。延伸後の新駅周辺の姿を具体化する「沿線まちづくりデザイン」を2026年10月を目途に作成する方針を明らかにしました。

 大江戸線の延長は40.7kmにおよび、現時点では日本最長の地下鉄となっています。国の新たな鉄道整備の方向性を示す「交通政策審議会答申」において、大江戸線は、光が丘駅から大泉町・大泉学園町を経由し、JR武蔵野線の東所沢駅方面への延伸が想定されています。都内の延伸部では、練馬区内に土支田駅、大泉町駅、大泉学園町駅の3駅(いずれも仮称)が新設される計画です。

 東京都は2023年3月、東京都副知事をトップとする「大江戸線延伸にかかる庁内検討プロジェクトチーム」を設置。練馬区によると、今年3月までの同プロジェクトチームによる検討で、区の財政負担と鉄道施設整備への協力を行うなど、一定条件のもとで試算を行ったところ、課題だった収支採算性が確保できる見込みの検討過程が得られたとしています。

 今回の延伸事業化に向けた調査は、新駅周辺の姿を具体化するため、これまでの検討経過に加えて駅前空間の整備内容など、新たな要素を取り入れた「沿線まちづくりデザイン」を策定することが目的。駅へのアクセス道路や駅前広場、駅出入り口に対して、区民の声を反映するアンケート調査なども行うとしています。区は今後、2026年10月に「沿線まちづくりデザイン」を策定し、それ以降はまちづくり手法の検討を進めていく方針です。

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