
50歳以上の選手が参戦できる米男子シニアツアー(PGAツアーチャンピオンズ)に参戦するためのQT(予選会)が廃止になることが、22日までに決定した。
廃止の可能性は、9月中旬に米ゴルフウィーク誌などで報じられていたが、それが現実のものに。すでにツアーからは、「十分な議論(複数回の会議や電話での協議)を経て、今年から予選会を廃止することで合意した」などの通達が、選手たちに届いていることも明らかになった。
そこには、「“PGAツアー(米男子)でのキャリアを持つメンバーにプレー機会を提供する”という目的に沿ったもの」という説明も。廃止後は、大会すべてでのプレ予選および大会予選、さらにいくつかのメジャー大会での予選枠を利用し、出場機会の提供は行われていくという。
日本勢では藤田寛之が参戦する米シニアツアーでシードを得る条件は、前年度のポイントランク上位36人(プレーオフ前に獲得賞金をポイントに換算)。そのほか米男子ツアーで活躍した選手や、同ツアーでの生涯獲得賞金で出場可能な大会もある。それに加えて、これまでは予選会が行われてきたが、ここで資格を得る人数は年々減っていた。現在は上位5人までで、6~30位の選手は毎試合のマンデートーナメント(主催者推薦選考会)への出場権が与えられてきた。
今季の藤田は、昨季のポイントランクで33位になり出場権を得た。ただ、現在の賞金ランクは62位で、来季継続参戦のためにも、結果を残さないといけない立場に追い込まれている。これまではシード維持はもちろん、QTでの出場試合確保も視野に入れてきたが、それが廃止になるという、まさに“風雲急”のできごとになった。