
<住友生命Vitalityレディス 東海クラシック 初日◇19日◇新南愛知カントリークラブ 美浜コース(愛知県)◇6600ヤード・パー72>
意外なことに3人一緒に回るのは、プロ12年目で初めてだった。同じ1995年度生まれで、プロテストも高校を卒業した2014年にそろって一発合格。ジュニア時代は日本ゴルフ協会(JGA)のナショナルチームのメンバーとしても活躍し、良き仲間、良きライバルだった堀琴音、永峰咲希、柏原明日架の3人の同組ラウンドが実現した。
「なんかナショチのときみたいだね、とか話しながらやっていました。えっ!? 3人一緒は初めてなんですか! あったでしょう? なかったか…。意外ですね」
プロになって12年目。いつもトーナメント会場にいて、顔を合わせている。一緒にいることが当たり前すぎて、3人の同組は初めてと聞いた堀は一瞬キョトンした。アマ時代も含めて、これまで堀は永峰と同組になったことが25度あり、柏原とは23度。永峰と柏原の同組は30度もある。だが、3人が一緒になると皆無。ありそうでなかった共演だった。
仲良しの3人はスコアも仲良しだった。最終18番パー4で3人ともバーディを決めて、「70」の2アンダー。最初に3メートルほどのパットを決めた堀は「一人だけ外したらイヤだな、と思っていた。咲希ちゃんは2.5メートルくらいで、明日架ちゃんは1.5メートルだったかな。みんなバーディでよかった。楽しかったです」とニッコリと笑った。
同スコアながら2日目の組み合わせは永峰だけが1つ後ろの組に入り、2日連続の3人同組とはならなかった。首位とは4打差。3人がそろってスコアを伸ばせば、最終日最終組に“夢の共演”が再び実現する可能性は残っている。(文・臼杵孝志)