先週は“飛距離300Y超”の同伴競技者2人とのプレーで…驚愕の連続! 気持ち切り替え対峙する“超難コース”【谷田侑里香“最高峰への道”】

高校1年間と大学4年間を米国で過ごした谷田侑里香(たにだ・ゆりか)は、米女子下部にあたるエプソン・ツアーを主戦場とするプロゴルファーだ。昨シーズンは下部ポイントランキング52位でシードを獲得した。目指すは、長年夢見てきたLPGAツアー参戦。その姿を追う。

みなさん、こんにちは! 先週の試合が行われたアラバマ州から、今週の会場があるアーカンソー州に移ってきました(19~21日、マーフィー・USA・エルドラド・シュートアウト)。移動は約7時間のドライブ。交通量も少なく、景色が変わらない田舎道を無事、走破してきました!

道中は、今週も同行してくれている母がもちろん一緒。親子で、すごく楽しい時間を過ごしています。今年はゴルフでつらいことが多いシーズンを過ごしてきており、ランキングも来季出場権へギリギリの状態。ストレスも溜まるなか、このタイミングで母が来てくれていることは、私にとって大きな意味があります。先週はキャディもしてくれて、ゴルフもずっと見てもらえました。スイング動画を撮ってくれたり、『ラインの読みが浅くなる傾向がある気がする』といったアドバイスもしてくれたり。生活面はもちろん、ゴルフの面でも心強い存在です。

その先週の試合ですが、芝に苦戦し予選落ちしてしまいました。バミューダ芝でフワフワなのに地面が硬く、フェアウェイに置いても常に逆目。セカンドショットの距離感が合いませんでした。なんとかグリーンに乗せても、20~30ヤードのパットが残るといった状況。今までプレーしてきたなかで一番クセが強く感じました。2日目は少し慣れましたが(「77」→「74」)、それにうまく対応できなかったのは実力不足。苦手と感じたまま終わってしまいました。

そして、この週は、他にもビックリするできごとがあったんです。予選ラウンドの2日間、スウェーデンのアンナ・ノルドフォース選手と、スコットランドのアリソン・ミュアヘッド選手と回ったのですが、この2人がものすごい飛距離で…。2人とも身長は180センチを超えていて、迫力もすごい。ティショットの後、歩測して計ったら、最大60ヤードも置いていかれていました。一緒に歩いていると、自分が(身長172センチ)とても小さく感じられて…。改めて世界の広さを痛感する一週間でもありました。

ゆうに300ヤードは超える飛距離。こうなると私のように240~250ヤードで勝負しているゴルフとは、まったく攻め方も異なります。私がフェアウェイバンカーの間の狭いところを狙っているのに、彼女たちはそのバンカーを軽く越えていきます。すごい右を向いたなと思ったら、私はまったく想定もしていなかった山の方向に打っていて、狙いも違います。それだけ飛べばショットは曲がるのですが、コース自体が広かったため、しっかりフェアウェイキープという感じで。私がロングアイアンを握っているのに、ウェッジで軽々とグリーンを狙っていて、目を丸くするシーンの連続でした。

そんないろいろな感情が入り混じった大会ではありましたが、日曜日はコースに残り、今週につながる練習ができたので、今は前向きです。その今週のコースはフェアウェイが狭く、グリーンも傾斜と段だらけ。パットが90度曲がるという場所もあるので、ラインを深く読む必要があります。池も多くて、それがいい具合に絡んできますし、なによりグリーン周りの芝が逆目でペタっとしていて難解。他の選手たちも「一番難しい」と口を揃えるコースです。

ただ、もちろん難しいんですけど、私は面白いコースだなと思えますし、とても楽しみにしていた大会でもありました。今週は母はキャディはやらないのですが、一緒に、ポジティブに戦っていきたいと思います。…きっと、ティショットで大きく置いていかれることもなさそうです(笑)。みなさま、応援のほど、よろしくお願いいたします!

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