ティーチング資格も取得の23歳は6度目プロテストも「穏やかな気持ちで」 愛用のキャロウェイ『クロムツアーX』も強い味方に

<Norton Next Generation Tournament 事前情報◇16日◇富士桜カントリー俱楽部(山梨県)◇6193ヤード・パー72>

2週前に行われたプロテスト第2次予選(A地区、茨城・静ヒルズCC)を16位で通過した23歳の森本天(はるか)は、6度目となるプロテストに今まで以上に落ち着いた気持ちで挑んでいる。
「緊張もまったくしないわけではなかったけど、プレーに支障が出るほどではなかった。朝も夜もすごく穏やかな気持ちでいられたのがよかったです」

それは「2~3年前から」取り入れているメンタルトレーニングの効果が大きい。「ゴルフが好きで楽しくやっているというより、仕事にしたくてやってるようなところがありました。でもトレーニングを始めてからゴルフが好きで楽しくできるようになっています」。取り組みが実を結んでいる。

昨年、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)のティーチングプロフェッショナル資格A級を取得し、今年1月1日付でJLPGAの正会員になったことも、その心の穏やかさにつながっている。「資格を持って、胸を張ってプロといえるのも大きかった」。ツアープロを目指しながら、取得までに3年を要するティーチング資格にも挑んできた。今は選手としてトーナメントで活躍することを目指すのが第一だが、「将来的にはいろんな人にゴルフを伝えたい」というビジョンも頭に描いている。

最終テスト進出は、初受験となった2020年度(コロナの影響で実施は21年)以来2度目。その時は44位タイで涙をのんだ。すでに今年の会場になるJFE瀬戸内海GC(岡山)も、一度プレー済み。平坦で“リンクス風”の造りが特徴だが、「その時も1アンダーくらいで回れて印象は悪くない。楽しみです」と感じることができた。

シーサイドコースとあって風の有無によって、その印象を大きく変えそうだが、強風のなかのゴルフは今年参戦する台湾ツアーで経験してきた。それに加え、こんな“武器”も携えている。森本はキャロウェイのボール『クロムツアーX』を使用しているのだが、これを「風に強いんです」と強く信頼。「特にパターの打感が好き。(プロテスト)1次も2次もパターでしのぐ場面が多かったんですけど助けられました。好きでずっと使っています」。その特性は最終のコースでも生きてきそうだ。

これまでの取り組みのひとつひとつが結果に結びつき、「積み重ねがいろいろまとまっている」という実感も抱けている。「技術面でいうとセカンドショットの精度も上げられる。ショートゲームで耐えるのも大事。全体的な精度を上げられたら」。今週、出場するマイナビネクストヒロインゴルフツアーの会場は、2週前には男子ツアー「ロピア フジサンケイクラシック」が開催された屈指の難コース。ラフもほぼその時のままとあって、“耐える”練習にもうってつけだ。

天と書いて“はるか”と読ませる名前は、父が「天、はるか高くまで到達できるように」という願いを込めてつけたもの。“てんちゃん”と呼ばれ親しまれる23歳が、ここからさらなる高みを目指していく。(文・間宮輝憲)

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