
今年も国内主要3ツアーでナショナルオープンが開催される。16日、日本ゴルフ協会(JGA)がリモートで「JGA主催オープンゴルフ選手権記者会見」を行った。
会見には、共催のNHKからスポーツ中継部プロデューサーの福田健二氏、JGAオープン事業本部長兼チャンピオンシップボード委員・専務執行役の山中博史氏、同ゼネラルプロデューサーの戸張捷氏が登壇。大会スポンサーへの謝意を述べるとともに、出場選手や開催コース、賞金配分について説明があった。
最初に行われるのは「日本シニアオープン」(9月18~21日、神奈川県・相模原ゴルフクラブ東コース)だ。同コースは「日本オープン」や「日本女子オープン」の舞台にもなってきた名門で、今大会は6997ヤード・パー72の設定。昨年覇者チェ・ホソン(韓国)、高橋勝成、渡辺司、倉本昌弘、谷口徹ら歴代覇者に加え、JGA特別承認枠で読売ジャイアンツ元監督の原辰徳氏も出場する。
「日本女子オープン」(10月2~5日/兵庫県・チェリーヒルズGCキング・クィーンコース=6616ヤード・パー72)には、メルセデス・ランキング1位を走る佐久間朱莉や、今年の「日本女子アマ」覇者・中澤瑠来、さらに米ツアーを主戦場とする古江彩佳が参戦予定。
一方で、昨年覇者の竹田麗央や、畑岡奈紗、勝みなみ、原英莉花ら過去10年の優勝者はいずれも欠場する。JGAによると、同枠の有資格者が全員不在となるのは2000年以降で初めてだという。
男子ナショナルオープン「日本オープン」は、10月16~19日に栃木県の日光カンツリー倶楽部(7238ヤード・パー70)で行われる。2003年以来2度目の開催。出場予定には今平周吾、小平智、池田勇太、大会2勝の稲森佑貴らのほか、世界ランク上位枠からアダム・スコット(オーストラリア)、マット・ウォレス(イングランド)も名を連ねる。エントリー締切は今月25日で、最終的な出場者はこれから確定する。
また会見では、賞金配分についても言及。従来はアマチュアが優勝した場合、その賞金は繰り下がり、最上位のプロが全額を獲得していた。今年からは競技規定に基づく配分表を適用し、順位ごとに賞金が支払われる方式に改定。アマチュアが優勝すれば最大10万円を受け取り、2位のプロは「2位の賞金額」をそのまま手にする形となる。
山中氏は「ここ数年、アマチュアの選手が優勝、あるいは上位に入ってくるケースが非常に多く見られ、そのなかで(アマチュアへの賞金がないことに)数多くの意見があった。(2022年から)アマチュアも10万円まで賞金を受け取れる、とアマチュア規則が変わったこともきっかけになり、正しい順位に基づいた賞金を支払うのが本筋ではないかという結論になった」と説明した。