
シニアになると柔軟性がなくなり、右股関節に乗ったトップが作れない。「それを解決するのが、クローズスタンスです」と宮瀬博文はいう。
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50・60代になると柔軟性が低下して、若い頃のような捻転差のあるトップが作れなくなります。特に、セオリー通りスクエアスタンスで構えてトップを作ろうとすると、右股関節に乗れずに上体が伸び上がります。その対処法としてオススメなのが、クローズスタンスです。
スクエアスタンスから右足を半足分後ろに引いて構えます。そうすると、右サイドに懐ができ、上体がスムーズに回転し、左肩が深く回ったトップになります。クローズスタンスにしても肩はスクエアにしましょう。肩がクローズになると、振り遅れやすくなるからです。
ドライバーを右足体重で構える人も多いと思いますが、上体が右に倒れてあおり打ちになり、スライスのミスが出やすくなる。体重配分は左足5:右足5で、上体を真っすぐにキープすることを心がけてください。
また、両腕の三角形を保ってテークバックすると、両腕が力み手先で上げやすくなります。両腕は脱力してヘッドの重みを感じながら上げることをオススメします。
■宮瀬博文
みやせ・ひろふみ/ 1971年生まれ、千葉県出身。97年「札幌とうきゅうオープン」で初優勝。ツアー通算7勝を挙げる。シニアツアー参戦中。アイ・エー・エス・エス所属
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