「奇抜な見た目の旧ソ連機」ついに引退へ! 欧州での運用機はこれでゼロに“可変翼”と“目立つノーズ”

ポーランド空軍は2025年9月9日、長年運用してきたSu-22戦闘爆撃機が最終飛行を終え、正式に退役したと発表しました。

実は欧州ではポーランドが最後の運用国

 ポーランド空軍は2025年9月9日、長年運用してきたSu-22戦闘爆撃機が最終飛行を終え、正式に退役したと発表しました。

 最終飛行は、ポーランド西部のミロスワヴィエツ空軍基地で実施されました。Su-22は旧ソ連から輸入された機体で、1984年からポーランド空軍に配備され、主に地上部隊の支援や偵察任務に最大で100機以上が運用されていました。

 しかし老朽化が進んだことから、1990年代以降、運用機数は徐々に減少。2015年には数十機を残すのみとなっていました。今後はF-35やFA-50といった、西側陣営の最新鋭機が後継機として導入される予定です。

 なお、欧州でSu-22を運用していた最後の国はポーランドであったため、今回の退役で同機が欧州の空から姿を消すことになります。

 Su-22は、旧ソ連のスホーイ設計局が開発したSu-17をベースに、エンジンをツマンスキー製のR-29BS-300に換装した輸出向けバージョンです。

 飛行中に主翼の角度を変えられる「可変翼」と先端がとがったノーズが特徴的な超音速機で、離着陸時や巡航時に応じて翼の形状を変化させることができます。なお、NATOのコードネームではSu-17もSu-22も「フィッター」と呼ばれていました。

 対地攻撃能力を重視して設計された機体であり、対艦ミサイルや対レーダーミサイルの搭載も可能です。

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