GCAP参画企業とブラックバードの開発部門が協業 新たな無人機を構想へ かなり先進的な機体に?

BAEシステムズは2025年9月9日、ロッキード・マーチンと無人自律型航空システムの開発に関する戦略的パートナーシップを締結したと発表しました。

戦略的パートナーシップを締結

 BAEシステムズは2025年9月9日、ロッキード・マーチンと無人自律型航空システムの開発に関する戦略的パートナーシップを締結したと発表しました。

 この提携により、両社の先進的な研究開発部門であるロッキード・マーチンの「スカンクワークス」と、BAEシステムズの「ファルコンワークス」が連携し、迅速に展開可能でモジュール化された共通設計の無人航空システム(UAS)を開発します。

 スカンクワークスは、U-2偵察機やSR-71「ブラックバード」、初の量産ステルス機でもあるF-117「ナイトホーク」などの開発で知られる研究部門です。一方、ファルコンワークスはユーロファイター「タイフーン」などの主要戦闘機プログラムを支援しているほか、日本、イギリス、イタリアが共同開発を進める次世代戦闘機プロジェクト「GCAP(ジーキャップ)」にも関与しています。

 詳細はまだ明らかにされていませんが、新たなUASは、空中投下、地上発射、海上発射、輸送機からの発射など、さまざまな発射方法に対応するモジュール式プラットフォームとして設計される方針です。

 運用面では、有人機を補足しようとする敵のレーダーや通信を妨害・撹乱するデコイ(囮)としての運用に加え、敵防空レーダーの妨害、後続の戦闘機やミサイルへの誘導支援、さらには敵の通信拠点や車両を排除する地上攻撃能力、あるいは自爆攻撃能力も備える見込みです。

 ロッキード・マーチン スカンクワークスの副社長兼ゼネラルマネージャー、OJ・サンチェス氏は、「迅速な試作・先進開発に関する両社の専門性を結集することで、画期的な能力を提供し、顧客に新たな可能性をもたらす」と述べ、自律型システムの未来に向けた前進を強調しました。

 また、BAEシステムズ ファルコンワークス部門のマネージングディレクター、デイブ・ホームズ氏も「協業を通じて、現代の戦場が求める即応性の高い能力を迅速に提供する」とコメントし、軍事顧客に対する価値を訴えました。

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