
<クローガー・クイーンシティ選手権 3日目◇13日◇TPCリバーズ・ベンド(オハイオ州)◇6876ヤード・パー72>
14位で迎えた岩井千怜が6バーディー・ボギーなしの「66」をマーク。首位に2打差のトータル14アンダー・3位タイに浮上し、逆転での今季2勝目に期待がかかる好位置につけた。
「きょうはショットの精度もすごく良くなって、パターの距離感もすごく良くて。バーディーチャンスもたくさんあったのと、長いのも入ってくれたので、全体的にホントに良かった」
1番からスタートし、6番でこの日1つ目のバーディを奪うと流れに乗り、8番でもスコアを1つ伸ばし、後半は11番パー5で2オン2パット、15番で5メートル、17番では7メートル、18番では4メートルのバーディパットを沈め、スコアを伸ばした。「きょう一番のピンチ」となった16番では、奥のラフから1.5メートルに寄せてパーセーブ。「凌げたのは大きかった」と胸をなで下ろした。
前日は「ショットの感覚が良くなかった」なかで、8バーディ・2ボギーの「66」の好プレーを見せたが、この日は好調なパッティングに加えてショットの精度も冴えわたり、ボギーなし。「3日目のノーボギーはあすにも繋がると思いますし、いい順位で上がれたのもあすへの活力にもなる」と手ごたえを得るラウンドとなった。
好スコアの要因には、心構えの変化がある。序盤はチャンスをつくりながらもパーが続いたが、「チャンスを外しても絶対チャンスが来ると我慢しながらコントロールできていたので、そこが良かった」と落ち着いてプレー。これまでなら気持ちが沈む場面でも、「きょうは全然なくて、それが良かった」と前向きさを保てた。
「いつもと違って“ゴルフってうまくいかないのが当然だよ”って自分に言い聞かせて回っていたらすごく回りやすくて、後半にもうまくエネルギーを加えられたと思っています」精神面の成長を実感。さらに、前日のスイング修正も奏功。「きのう終わったあとの練習で、少しインサイドに引きすぎていたのかなと思って、バックスイングをアウトサイドにしたらすごく良くなっていた」と修正。不安を払拭し、自信を持ってティオフできた。
米ツアー1年目ながら、5月の「リビエラマヤオープン」でツアー初優勝を挙げている。最終日を前に「きょうのようなプレーを続けたい。上位で争う回数を増やしたい」と意欲を見せた。「あすも優勝へ向けての練習だと思うので、頑張ります」と力を込めた。