飛ばし屋・川崎志穂、7424ydのモンスターコースで70台マーク「男子プロへ尊敬と敬意を」

<ロピア フジサンケイクラシック 3日目◇6日◇富士桜カントリー倶楽部(山梨県)◇7424ヤード・パー70>

国内男子ツアーに初参戦した29歳の女子プロ・川崎志穂。第1ラウンドは70台に一歩届かず悔しさをのぞかせていたが、第2ラウンドは2バーディ・7ボギー・1ダブルボギーの「79」でリベンジを果たした。
スタートから2連続ボギーとしたが、3番パー4ではパーオンに成功。およそ2メートルにつけてチャンスを演出すると、川﨑本人も手を叩いて喜んだ。バーディパットもきっちり沈め、1つ取り返した。

「届かない」と織り込み済みの4番パー3(実測250ヤード)。5番ウッドで放ったティショットは、左傾斜のラフに入り、難しいアプローチを残すことになった。ピンまで30ヤードほどで、しかもつま先下がりのライ。決して易しい状況ではなかったが、ふわりと上げたアプローチはグリーンに着弾すると、そのままラインに乗ってカップイン。ギャラリーからの大歓声を引き出す2連続バーディとなった。

2回連続のオナーで迎えた5番パー4は、ティショットを右に曲げ、3オン3パットのダブルボギーを叩いた。それでも7番パー3では、右バンカーからのセカンドショットがオーバーして長いパーパットを残したが、これを沈めてガッツパー。見せ場を作り、前半を「39」で折り返した。

後半はバーディなしで4ボギー・1ダブルボギーと苦しい展開となったが、最終18番をパーで締め、70台でホールアウトした。

予選通過はならなかったが、収穫は多い。第2ラウンドはショットに不安を抱えながらのスタートだったが、「その中でスコアをまとめられた」ことが自信につながった。

全長7424ヤードを誇る男子ツアー屈指の難コース。その中でも川崎が一番課題に感じたのはアプローチ。男子選手の“引き出し”の多さに「勉強させてもらいました」と感嘆した。

今大会は主催者推薦での出場。最初はためらいもあったというが、「出ない後悔よりも、出て後悔したい」という想いから出場を決意した。2ラウンドを終えて「結果は不甲斐なかった」としながらも、その表情はすがすがしい。

トータル10オーバーながら、2日間で4つのバーディも飛び出した。水曜日には「80台前半」という目標を立てていたが、日に日に『いいスコアで回りたい』という意欲が増していった。

次なる戦いは11月のクォリファイングトーナメント(QT)。「今回で学んだ課題や、自分を褒めていいところを持ち帰り、やり直したい」。男子ツアーで得た経験を糧に、QT突破への弾みとしたい。

最後に主催者はもちろん「男子プロの方々へ尊敬と敬意の気持ちでいっぱいになった一週間」と話した川崎。今回の経験は今後のゴルフ人生において、間違いなく“財産”となるはずだ。(文・齊藤啓介)

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