自衛隊の「退役した旧式戦車」が有事にゾロゾロ蘇る!? ついに日本も「モスボール」 本格着手! 必要な理由とは

遅すぎた感もありますがようやくです。

防衛省が「モスボール」に本格着手

 防衛省は2025年8月、防衛力整備計画の進捗状況を公表。その中で、陸上自衛隊で使用しなくなった戦車などの予備装備品について、今年4月から保管に向けた取組を開始したことを明らかにしました。

 退役し、使用されなくなった旧式兵器を長期保管することは「モスボール」と呼ばれ、必要に応じて現役復帰させ、部隊に補充する措置が取られることになります。

 現在、ウクライナに全面侵攻しているロシア軍は、装甲車両に大きな被害を受けたため、保管していた大量の旧式戦車を現役復帰させたほか、ウクライナ軍もドイツなど他国が保管していた兵器の供与を受けています。また、アメリカ海軍にも「幽霊艦隊」と呼ばれる長期保管されている艦艇群などが存在します。

 これまで、自衛隊で退役した戦車などの装備は解体されてきましたが、仮に有事で増産が必要になったとしても、すぐに必要な数を確保できるわけではありません。長期戦にもつれこんだロシア・ウクライナ戦争でモスボールの重要性が示される中、ようやく日本でも継戦能力が意識され始めたと言えます。

 防衛省は、今年度予算に「予備装備品の維持」として、7億円(保管設備の設置費用を含む)を計上。「部隊改編等で使用しなくなった装備品のうち、まだ能力を発揮し得る装備品について、管理コストを抑制しつつ長期保管を行い、必要に応じて部隊に補充する」としています。

 なお、保管の対象は74式戦車、90式戦車、多連装ロケットシステム(MLRS)です。現時点では、何両を長期保管するのかについては明らかになっていません。

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