
現在は米ツアーが主戦場で、今や海外メジャー2勝を誇る笹生優花が2020年大会を制した。コロナ禍の真っただ中で行われたこの大会。選手たちは変わらずプレーを続けていたものの、感染予防のためハイタッチの代わりに“ヒジタッチ”を交わすなど、時代を象徴するシーンが随所に見られた。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で統合となった2020-21年シーズンは、6月の「アース・モンダミンカップ」で開幕した。同年3試合目となった20年大会は、荒天のため異例の“セカンドカット”が国内女子ツアーで初めて適用。最終ラウンドへの進出者が62人から34人に急きょ絞り込まれた。
3時間半遅れで始まった最終日最終組には、当時19歳のルーキーだった笹生がいた。1打差2位の小祝さくら、さらに4打差のアマチュア・六車日那乃らから逃げ切りを図る展開。試合は笹生と地元&ホステス優勝を目指す小祝との一騎打ちに。笹生はダブルボギーが先行したが、その後は5バーディ・2ボギー。トータル14アンダーで首位を譲らず、「NEC軽井沢ゴルフ」に続く2連勝を達成した。
この勝利によって、史上最速での生涯獲得賞金5000万円突破。さらに、宮里藍、畑岡奈紗に続く史上3人目の10代2試合連続優勝となった。これには「すごくうれしいです。この寒いなかアンダーで回れて良かった。ゴルフなのでダボを打つときもある。(前半のダボは)あまり気にしていなかった」とツアールーキーとは思えない落ち着きぶりを発揮。大物パワーヒッターがすい星のごとく誕生した瞬間でもあった。