
プロでも難しい中途半端な50ヤードのアプローチ。速く振っても飛ばない20ヤードの打ち方を身に付けていれば、それを応用して緩まず簡単に打つことができる。春日井カントリークラブの研修生、兼松亜衣が、アプローチ専門コーチの肩書きを持つ永井直樹に習った。
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【永井】20ヤードのアプローチの振り幅を大きくして、50ヤード打ってみましょう。ポイントはアドレスとクラブの抜き方。アドレスではフェースをスクエアにして、右足だけ広げてください。
【兼松】右足だけ、ですか?
【永井】左足体重は同じですが、体の重心が右にズレるので、入射角が緩やかになります。それに加えてフェースをスクエアにするとロフトが立つので、20ヤードのときよりもボールを前に飛ばせるのです。
【兼松】50ヤードに届かないです。
【永井】もうひとつのポイントは左腕を高く遠くに振り抜くこと。ハンドファーストの形を保ったまま、左肩を下げてクラブを左に振っていきます。これで速く大きく振って届かなかったら、サンドウェッジをアプローチウェッジに持ち替えたり、ロフトの立った番手にします。
【兼松】今のはいいですね。ピッタリ50ヤード打てました!
■永井直樹
ながい・なおき/1996年生まれ、愛知県出身。ツアープロを目指していたが、プロコーチの目澤秀憲に習ったことをきっかけにティーチングの道へ。現在は『タイトリストボーケイウェッジコーチ』として男女ツアー会場でウェッジのレッスンやフィッティングを行っている。
■兼松亜衣
かねまつ・あい/2001年生まれ、愛知県出身。JLPGAプロテスト合格を目指し、マイナビ ネクストヒロインゴルフツアーに参戦しながら、春日井カントリークラブの研修生として腕を磨いている。
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●速く振っても飛ばない20ヤードのアプローチとは? 関連記事の【PGA選手のアプローチは手前から滑らせない!? 「左足下がり」の構えを作ってボールに直接コンタクト!】を読んで、ギュギュッとスピンが利くアプローチを身に付けよう。