絶不調の小平智を変えた松山英樹と黒宮コーチの助言 米再挑戦にも自信「あの舞台で戦いたい」

<ISPS HANDA 夏の決戦・誰が一番強いんだトーナメント 最終日◇24日◇北海道ブルックスカントリークラブ(北海道)◇7286ヤード・パー72>

約6年間のPGAツアー参戦を経て、今季から日本ツアーに専念している小平智。開幕から調子が上がらず、5月以降は5試合中4試合で予選落ちという状況が続いていたが、今大会で7年ぶりの復活優勝を飾った。
復調のきっかけは、6月下旬に渡米して松山英樹らとラウンドしたことだった。3日間にわたり、松山英樹や黒宮幹仁コーチとラウンドや食事をともにしながらゴルフ合宿を行なった。

「英樹とのラウンドはすごく大きかった。スイングのことを話して、今までは『別にいいかな』と思っていたことが全然違った。新しいことというよりは『昔はこうでしたよね』というところを指摘された。具体的なことは秘密です(笑)。でも、昔は無意識にできていたことを指摘されて、意識しながらやっています」

最終日もそのスイングができていたのか? という質問には「正直に言うと、きょう(最終日)はプレッシャーもあったし、優勝争いをしていたのでごまかしながらやっていました」と明かした。

「初日とか2日目の方がスイングは良かった。ただ、プレーオフにそなえて練習しているときに、英樹に言われたことが『やっぱりコレだ』という確信を持てた。だからプレーオフになっても絶対に勝てると思っていました」と胸を張った。

スイングだけでなく、パッティングにも自信を持てるようになったと語る。「正直、自分はパッティングが下手くそだと思っていた。でも、米国で英樹にも(コーチの)黒宮君にも『パッティング、上手いですね』と褒められたことが自信になりました」。

優勝する前から米国再挑戦を決意していた。「昨年、(米下部の)コーンフェリー・ツアーを諦めてからも、やっぱり米国は捨てきれない。7月に合宿したときに英樹にも久常(涼)にも『絶対に戻ってくるから』と言った。自分はタイガー・ウッズがプレーするPGAツアーを見て育ったので、あの舞台で戦いたい」と闘志をみなぎらせる。

国内最高の優勝賞金4260万円を加算し、賞金ランキングは一気に5位へ浮上。ただし、「優勝したことはうれしいけど、別に国内ツアーの賞金王を目指しているわけではない」と話す。それよりも「この優勝で2年間の国内出場権を得ることができて、米国に挑戦できるようになったことのほうがうれしい」。

“主戦場”への復帰をもくろむ35歳が、再び年末のQTから米国ツアー挑戦を目指す。(文・野中真一)

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