売り上げトップ10のウェッジを徹底調査! 1位『SM10』、2位『RTZ』、3位『DW-125』はなぜ売れている?

グリーン周りでスコアメイクに直結するウェッジ。最新の売り上げランキングでは、上位モデルの顔ぶれが固定化しつつある。そこで今回は、人気モデルがなぜ支持されているのか、その理由を探ってみた。
◇ ◇ ◇

最新のウェッジ売り上げランキングは以下の通り。1位はタイトリストの『ボーケイ SM10』、2位はクリーブランドの『RTZ』、3位はキャスコの『ドルフィン DW-125』、そして5位にピンの『S159』が入っている。

【ウェッジ売り上げランキング】
1位 タイトリスト ボーケイ SM10
2位 クリーブランド RTZ
3位 キャスコ ドルフィン DW-125
4位 タイトリスト ボーケイ フォージド
5位 ピン S159
6位 フォーティーン DJ-6
7位 フォーティーン FR-5
8位 ブリヂストン BITING SPIN
9位 クリーブランド CVX 2 ZIPCORE
10位 ピン BUNKR
※データ提供:矢野経済研究所(8月11日~8月17日のデータ)

ここからは、それぞれの最新モデルをギアに詳しいプロ・追分浩一が試打分析したコメントを紹介する。

【1位 タイトリスト ボーケイ SM10】
「プロが使用する『Tグラインド』は、フェースを大きく開いても刃が浮かず、ボールの下にスパッと入る。オートマタイプの『Kグラインド』は、幅広ソールの高いバンス角でダフリに強く、入射角の許容範囲が広いのが特長です」

【2位 クリーブランド RTZ】
「『RTZ』の魅力は、打感の柔らかさとスピン性能の高さ。インパクトでボールがフェースの溝やミーリングに食いつく感覚があります。トゥ側に重さを感じながらゆったり振れば、オートマチックに球がつかまり、安定して高スピンショットが打てますね」

【3位 キャスコ ドルフィン DW-125】
「スクエアに構えやすいグースネック。スクエアに打つと中央のバンスが利き、フェースを開けばヒール側が滑って抜けが良い。緩やかなダウンブローが合うモデルです」

【5位 ピン S159】
「万能型の『Bグラインド』は、弾道やスピンを自在に打ち分けられる操作性と、入射角がズレてもスピン量が安定するやさしさを両立。やさしい『Wグラインド』は、スクエアに構えてボール手前に落とすだけで、ミスなく運べるオートマタイプです」

【7位 フォーティーン FR-5】
「セミグースネックの大型ヘッドで、スイートエリアが広く球も上がりやすい。ソールの抜けも良く、打点がズレてもミスなくボールを運べます」

【8位 ブリヂストン BITING SPIN】
「リーディングエッジが直線的で構えやすい。振り抜きが速く、スクエアから少し開いて打つと、幅広のフラットソールがスパッと抜けて強烈なスピンがかかります」

【10位 ピン BUNKR】
「ソールの抜けとスイートエリアの広さが特長の大型キャビティ。幅広ソールがどんなライでも地面を滑り、丸みのあるリーディングエッジがしっかり拾ってくれるので、ミスが出にくいです」

プロの分析コメントを参考にしつつ、自分に合ったウェッジ選びのヒントにしてほしい。

■試打・解説:追分浩一
おいわけ・こういち/ショートゲームの理論に精通するティーチングプロ。スイングとクラブのマッチングをもとにしたフィッティングに力を入れている。

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